WebサイトやSNS、動画など、顧客が情報に触れる場所が爆発的に増えた現代において、チャネルごとに管理するだけでは、成果を上げることが困難になっています。
そこで不可欠となるのが、あらゆる接点をデータでつなぎ、顧客一人ひとりに最適な体験を提供するデジタルマーケティングです。
本記事では、デジタルマーケティングの基礎知識や具体的手法、成功事例を解説します。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングが注目される背景
デジタルマーケティング導入のメリット3つ
デジタルマーケティングの具体的な手法9つ
デジタルマーケティング戦略のポイント7つ
デジタルマーケティングの成功事例
デジタルマーケティングでよくある質問
まとめ:データドリブンなデジタルマーケティングの実践
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、デジタル技術を活用したマーケティングのことです。WebサイトやSNS、メール、アプリ、実店舗のレジデータなど、デジタルで顧客情報の管理ができるチャネルを活用します。
デジタルチャネルは紙の新聞やチラシのようなアナログのチャネルと異なり、顧客情報をデータ化できることが特徴です。複数のチャネル間でデータを一元化することが可能で、顧客一人ひとりの行動履歴や属性をより詳しく分析できます。これにより、個人に合わせて最適なタイミングで最適な情報を届けるといったパーソナライズされたサービスも可能になり、認知拡大から顧客ロイヤルティ向上まで多様な目的に活用できます。
従来の勘や経験に頼る手法とは異なり、数値に基づくデータドリブンな意思決定が可能になる点が最大の特徴です。
Webマーケティングとの違い
Webマーケティングは、デジタルマーケティングの一部に含まれる概念です。具体的には、SEOやWeb広告などWebサイトを中心とした施策を指します。
一方、デジタルマーケティングは、Webサイト上の行動だけでなく、メールの開封率やアプリの利用状況、実店舗の来店データなど、オンライン・オフラインを問わずデジタルで取得できるあらゆる顧客接点が対象です。また、複数の顧客接点が統合され、顧客体験全体を最適化できるのも特徴です。
アナログマーケティングとの違い
アナログマーケティングとは、テレビCMやチラシなど、デジタル技術ではないチャネルを活用したマーケティングのことです。マス(大衆)に対して一方的にメッセージを発信する点が特徴です。
一方、デジタルマーケティングには、SNSマーケティングのように顧客と対話ができるマーケティングも含まれています。また、データを活用することでパーソナライズされた情報を届けたり、施策の結果をリアルタイムで把握したりできる点も違いといえるでしょう。
デジタルマーケティングが注目される背景
矢野経済研究所の調査によると、国内のデジタルマーケティング市場規模は、2025年には4,190億円になる見込みであり、さらに2028年には6,158億円まで拡大すると予測されています。
参照:株式会社矢野経済研究所「デジタルマーケティング市場に関する調査を実施(2025年)」
なぜこれほどまでに重要性が高まっているのか、主な要因は以下の2点です。
- 顧客接点の多様化
- 人材不足による業務効率化の必要性
顧客接点の多様化
消費者が新しいブランドや商品を知るチャネルは、もはや一つに絞れません。
Meltwaterの調査データ(2025年10月)を見ると、日本の消費者のブランド発見経路は検索エンジンやテレビ広告、比較サイトなど、多様であることが分かります。
参照:Meltwater「Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.143)」
ブランドの認知から購入までのカスタマージャーニーでは、顧客は一つの顧客接点で即決せず、検索後にSNSを確認したり、店舗で実物を見てからECサイトで購入したりと、複数のチャネルを行き来すると言われています。顧客の購買行動を知るには、チャネル間を横断するデジタルマーケティングが不可欠となるのです。
人材不足による業務効率化の必要性
少子高齢化により労働人口が減少する中、少数の担当者で複数のチャネルを管理するのは限界があります。
デジタルマーケティングでは、CRMやMAなど分析ツールを活用するため、短時間で膨大なデータを処理することが可能です。データの蓄積により社内でノウハウの共有ができ、個人の勘や経験に頼らなくても、運営ができるようになります。
デジタルマーケティング導入のメリット3つ
デジタルマーケティングのメリットは、主に以下の3点に集約されます。
- データに基づいた精度の高い意思決定ができる
- リアルタイムで施策効果が見られる
- AIやツール活用でより効率的に成果を出せる
それぞれ詳しく解説します。
データに基づいた精度の高い意思決定ができる
デジタルマーケティングのメリットは、結果に至るまでの詳細を客観的な数値として可視化できることです。単に「売上が上がった」といった結果だけではなく、「どのチャネルから、どのような属性のユーザーが流入し、購入に至ったか」といったプロセスを詳細に追跡できます。
確度の高いリード情報を獲得し、それに基づいた論理的な戦略を立てることで、予算配分の最適化や投資対効果を改善できます。ターゲットを絞り込んだ精度の高いアプローチも可能です。
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リアルタイムで施策効果が見られる
テレビCMやチラシといったアナログ広告では、実施してから反響を確認するまでにタイムラグが発生しがちです。一方、デジタルチャネルでは、広告を配信した直後から反応をモニタリングできます。
「Aの広告文よりBの方がクリックされている」といった結果が即座に分かるため、パフォーマンスの悪い施策はすぐに停止し、良い施策に予算を集中させるといった柔軟な対応が可能です。
市場の反応を見ながらスピーディーにPDCAサイクルを回せる点は、変化の激しい現代において大きな武器となります。
AIやツール活用でより効率的に成果を出せる
MA(マーケティングオートメーション)のようなAIツールを導入すれば、人力では処理しきれない膨大なデータから、消費者インサイトやトレンドを瞬時に分析できます。
また、顧客一人ひとりの行動履歴に基づき、パーソナライズされた体験を提供することも容易になります。例えば、過去の購入商品に関連するアイテムを自動で提案することで、既存顧客との関係を維持するリテンションマーケティングを強化し、LTV(顧客生涯価値)を最大化させることにも役立ちます。
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デジタルマーケティングの具体的な手法9つ
一口にデジタルマーケティングといっても、アプローチの手法は多岐にわたります。自社の課題やターゲットに合わせて、最適な手段を組み合わせることが重要です。
ここでは、以下の9つの手法について、具体的な活用法を交えて解説します。
- SNSマーケティング
- コンテンツマーケティング
- 動画マーケティング
- SEO(検索エンジン最適化)
- デジタル広告
- メールマーケティング
- アプリマーケティング
- マーケティングオートメーション(MA)
- ソーシャルリスニング
SNSマーケティング
SNSを活用して認知拡大や販売促進、ブランディングの強化を行う手法です。
X(Twitter)やInstagram、Facebook、TikTokなど、各プラットフォームで利用者層が異なるため、自社のターゲットに合った媒体選定が不可欠です。例えば、Meltwaterの「Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(日本)」によると、国内広告リーチ層はInstagramでは18歳〜34歳が多く、Facebookでは35歳〜54歳が中心です。
また、インフルエンサーマーケティングによる拡散や、ユーザーとの双方向コミュニケーションを通じてエンゲージメントを高めることで、顧客ロイヤルティ向上にもつながります。運用後は、ソーシャルリスニングツールのような分析機能を活用し、SNS運用の効果を定量的・定性的に測定しましょう。
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コンテンツマーケティング
ユーザーにとって価値のある情報をコンテンツで提供し、見込み客を引き寄せ、最終的にファン化させる手法です。
ブログ記事やホワイトペーパー、Webサイト上での導入事例など、形式は多岐にわたります。ユーザーの悩みや疑問を解決する良質なコンテンツを発信し続けることで、信頼関係を構築し、検索エンジンからの流入も期待できます。
また、SNS上のUGC(ユーザー生成コンテンツ)も強力なコンテンツの一つです。企業発信だけでなく、ユーザーのリアルな声を活用することで、説得力のある訴求が可能になります。
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動画マーケティング
映像コンテンツを用いて商品やサービスの魅力を伝える手法です。YouTubeやTikTokなどのSNSでの配信が一般的で、商品紹介やウェビナー、企業のストーリーテリングなど幅広く活用されています。
テキストや静止画よりも圧倒的に情報量が多く、複雑な機能やニュアンスを直感的に伝えられるのが最大のメリットです。SNS上では、トレンドに乗ったショート動画が爆発的に拡散され、大きなバズを生むケースも増えています。
視覚と聴覚に訴えかける動画は、記憶に残りやすく、購買意欲を喚起する強力な手段となります。
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SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは、Googleなどの検索エンジンで、特定のキーワードが検索された際に自社サイトを上位表示させるための施策です。
良質なコンテンツを作成しサイトの訪問数を増やす「コンテンツSEO」や、サイト構造を最適化する「テクニカルSEO」などがあります。広告費をかけずに継続的な集客が見込めるのがメリットです。
ただし、アルゴリズムの変動を受けやすいため、常に最新の情報をキャッチアップし、ユーザーファーストのサイト作りを徹底する必要があります。
デジタル広告
デジタル広告とは、Web上の広告の総称です。目的やターゲットに応じて使い分けることで、即効性のある集客が可能です。以下のような種類があります。
| 広告の種類 | 概要 |
|---|---|
| リスティング広告 | 検索結果ページに表示されるテキスト形式の広告。検索キーワードに連動して表示され、顕在層へのアプローチに役立つ |
| ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像や動画形式の広告。潜在層への認知拡大におすすめ |
| アフィリエイト広告 | ブロガーやメディアに商品を紹介してもらい、購入などの成果が発生した時に報酬を支払う成果報酬型広告 |
| SNS広告 | SNS上の広告で、詳細なターゲティングが可能。通常の投稿と同じような見た目であるネイティブ広告が作成できる |
データの利用により、一度自社サイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示できるリターゲティング広告など、配信方法もさまざまです。
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メールマーケティング
顧客のメールアドレスに情報を配信し、関係構築や再購入を促す手法です。低コストで始められます。
メールの種類には、メール広告、メルマガ、ステップメール、休眠発掘メールなどがあります。メルマガは一斉配信のほか、パーソナライズ配信も可能です。ステップメールは、登録後からの配信内容の順番が決まっているのが特徴です。また、しばらくアクションのない休眠顧客にセールの案内を送るなど、関係を再構築する際にも活用されます。
アプリマーケティング
自社アプリを活用して、顧客との接点を強化し、ロイヤルティを高める手法です。
プッシュ通知によるダイレクトな情報発信や、アプリ限定クーポンの配布、ポイントプログラムなどを通じて、利用を促進します。スマホのホーム画面にアイコンがあることで、ブランド想起の頻度を高める効果も期待できます。
マーケティングオートメーション(MA)
マーケティングオートメーション(MA)とは、マーケティング活動の一部を自動化・効率化する技術のことで、専用のツールが活用されることが一般的です。
獲得したリードの属性や行動履歴を一元管理し、スコアリングを行います。スコアごとに「営業担当に通知する」「リード顧客にメールを送る」といったアクションを自動化することで、確度の高い商談を逃さず創出できます。
ソーシャルリスニング
SNSを含むWebメディア上の膨大なコメントデータを収集・分析し、消費者の本音や市場のトレンドを深く理解するマーケティング手法です。収集したデータから「なぜそれが話題なのか」「次はどうなるか」というインサイトを導き出し、商品開発や戦略改善などの具体的なアクションに活かせます。
Meltwaterは、日本国内のマーケティング担当者を対象に、ソーシャルリスニングを行っているかどうかを2025年に調査しました。結果は以下のグラフの通りです。
参照:2025年ソーシャルメディアの最新状況 | Meltwater
日本国内でソーシャルリスニングを行っている企業は26%でした。2025年には45%以上の企業が導入予定と回答しており、重要性が急速に高まっているのが分かります。
また、導入目的を調査したところ、結果は以下のようになりました。
参照:2025年ソーシャルメディアの最新状況 | Meltwater
「ブランド認知の把握(37.39%)」や「ブランド評価の監視(31.3%)」に加え、「研究開発のためのリサーチ(34.78%)」「市場のトレンド予測(33.91%)」にも活用されており、マーケティングの枠を超えて経営判断に役立てられています。
デジタル上の顧客接点が複雑化する現代において、SNSやニュース、口コミなどを横断的に分析できるソーシャルリスニングツールは、企業の意思決定を支える重要な基盤となります。
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デジタルマーケティング戦略のポイント7つ
デジタルマーケティングで成果を出すために押さえておくべき7つのポイントを解説します。
- 現状の課題を整理する
- 目的を明確にする
- KGI・KPIを設定する
- ターゲット設定を行う
- 最適なチャネルを選ぶ
- 効果測定を行い、PDCAを回し続ける
- 継続運用のためのリソースを確保する
現状の課題を整理する
まずは、「なぜデジタルマーケティングに取り組むのか」を明確にするため、自社の現状と課題を客観的に洗い出します。
「Webサイトへの集客が足りないのか」「集客後の購入率(CVR)が低いのか」、あるいは「リピート購入につながらないのか」によって、打つべき施策は根本から変わります。
SWOT分析や3C分析、PEST分析により、競合分析や市場環境の把握を行うことで、市場における自社の立ち位置を把握することが不可欠です。
目的を明確にする
課題が整理できたら、それを解決するための目的を言語化します。
「認知度を向上させてブランド価値を高めたい」「Web経由のリード獲得数を倍増させたい」など、ゴールを具体的に設定しましょう。目的が曖昧なままでは、手段であるはずのSNS運用や広告出稿が目的化してしまい、成果の出ない施策を繰り返すことになりかねません。
関係者全員で目指すべき方向性を共有し、戦略にブレをなくす必要があります。
KGI・KPIを設定する
最終的なゴールであるKGI(重要目標達成指標)と、その達成に向けたプロセスを評価するKPI(重要業績評価指標)を設計します。
例えば、KGIを「年間売上1億円」と設定した場合、それを実現するために必要な「新規顧客を1か月で50人獲得する」といった中間的な目標がKPIとなります。
デジタルマーケティングでは施策ごとに適切な指標が異なります。SNS運用であれば、以下のようなKPI設定が一般的です。
| SNSの運用目的 | KPIとして活用される指標の例 |
|---|---|
| 認知拡大 | ・インプレッション数 ・リーチ数 ・フォロワー数 ・メンションされた数 |
| 自社サイトへの誘導 | ・クリック率 ・エンゲージメント率 |
| 購買促進 | ・クリック率 ・コンバージョン率 |
| ・フォロワー数 ・エンゲージメント率 ・VOC(顧客の声) ・メンションされた数 |
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ターゲット設定を行う
誰に向けて情報を届けるのか、ターゲット像を具体化します。
年齢や性別といった属性だけでなく、趣味嗜好、抱えている悩み、行動パターンまで詳細に落とし込んだペルソナを作成しましょう。さらに、そのペルソナが認知から購入に至るまでの行動プロセスを描いたカスタマージャーニーマップも設計すると、いつどのような情報を届ければよいか明確になります。
▶︎あわせて読みたい:ペルソナ分析とは?主な設定項目や手順、注意点を解説
最適なチャネルを選ぶ
設定したペルソナが日常的に利用し、情報収集の場としている媒体を選定することが重要です。どれほど魅力的なコンテンツを作成しても、ターゲットが存在しない場所で発信していては効果が期待できません。
例えば、視覚的な訴求が重要で、女性を主なターゲットとする商材であれば、画像や動画のコンテンツがメインで女性比率の高いInstagramがおすすめです。短いテキストで10代から30代への拡散を狙うならX(Twitter)、エンタメ性の高い短尺動画で訴求するならTikTokが有効な選択肢です。
各プラットフォームの利用者層やコンテンツの特性を理解し、自社の商材とペルソナに最も親和性の高いチャネルを見極めましょう。
効果測定を行い、PDCAを回し続ける
デジタルマーケティングの最大のメリットは、すべての結果が数値化されることです。施策を実行しっぱなしにするのではなく、必ず効果測定を行いましょう。
設定したKPIに対して「達成できたか」「できなかった場合は何が原因か」を分析します。例えば、広告のクリック率が低ければクリエイティブを改善する、離脱率が高ければWebサイトの導線を見直すなど、計画と実行に加え、仮説検証と改善を繰り返すPDCAが重要です。
継続運用のためのリソースを確保する
デジタルマーケティングは、施策を開始してすぐに成果が出るものではなく、中長期的な継続運用が前提となります。途中で頓挫しないよう、あらかじめ無理のない運用体制を整えておくことが重要です。
まずは人的リソースです。社内で専任担当者を育成するのか、専門知識を持つ外部パートナーに委託するのかを検討しましょう。
また、限られた人員で成果を上げるには、ツールの活用も欠かせません。業務を自動化することで、少人数でも持続可能な運用体制を構築できます。
デジタルマーケティングの成功事例
デジタルマーケティングは、業種や企業規模を問わず、正しい戦略と実行があれば成果を生み出します。ここでは、実際に成果を上げたBtoB、BtoC企業の事例を計4つ紹介します。
BtoB企業の事例
BtoBマーケティングでは、検討期間が長く、意思決定に関わる人数も多いため、信頼性の構築や継続的な情報提供が鍵となります。
コニカミノルタ株式会社:SNSの拡散力を利用しブランドイメージを向上
複合機や医療機器などを扱うコニカミノルタは、堅実なBtoB企業のイメージが強く、親しみやすさが欠けていることが課題でした。
そこで実施したのが、「想いをカタチにする」をテーマにした「Dream Printer」プロジェクトです。子どもたちの夢を叶えるユニークなプリンターの映像を制作し、SNSやWeb広告で配信しました。
感動的なストーリーはFacebookを中心に瞬く間に拡散され、100万回再生を記録。SNSの拡散力を活かして多くのユーザーの心を動かし、ブランドイメージの向上に成功しました。
RICOH:各国拠点での顧客の声を一元化
グローバルで事業を展開するリコーでは、アジア太平洋地域の各国拠点がバラバラのツールを使用しており、データ統合やノウハウ共有が困難という課題がありました。
解決策としてMeltwaterのツールを導入した結果、各国のデータ形式が統一され、顧客の声の共有が容易になりました。データを蓄積していくことで、顧客一人ひとりに最適なサービスが提供できるようになっています。
▶︎Meltwaterのお客さま事例:RICOH をもっとくわしく
BtoC企業の事例
BtoCでは、顧客の感情に訴えかけ、ファン化を促進する施策が重要です。
ライオン:オウンドメディアの運営でWebサイト流入増加
生活用品メーカーのライオンは、商品情報の発信だけでは顧客との継続的な接点が持ちにくいという課題がありました。
そこで、生活の知恵を提供したり悩みに答えたりするオウンドメディア「Lidea」を開設。単なる商品紹介ではなく、ユーザーが知りたい暮らしの情報をSEOを意識して発信しました。また、会員登録により、コメント機能やプレゼント応募が利用できる仕組みになっています。
これにより、Webサイトへの検索流入数が約2倍に増加。商品への興味関心だけでなく、ユーザーとの長期的な信頼関係の構築に成功しています。
▶︎あわせて読みたい:オウンドメディアとは?運用のメリットや手順、成功事例を解説
株式会社ラグノオささき:Twitterキャンペーンでフォロワー獲得
青森の菓子メーカーであるラグノオささきは、主力商品「ポロショコラ」の購入者の属性や本音が把握できず、ファンとの交流の場がないことが課題でした。
そこで公式Twitter(現:X)アカウントを開設し、ユーザーの投稿をリツイートするなど、積極的に交流を行いました。また、景品付きキャンペーンを2回実施したところ、開設当初200人だったフォロワーは5,000人超へ急増。ファンを増やしています。
さらに、Meltwaterのツールを活用して何をきっかけに商品に興味を持ったのかを分析し、商品開発に役立てました。ポジティブな口コミを社内で共有することで、製造現場のモチベーションアップにもつながるという副次的効果も生まれています。
▶︎Meltwaterのお客さま事例:株式会社ラグノオささき をもっとくわしく
デジタルマーケティングでよくある質問
デジタルマーケティングの導入を検討する際、具体的な手順や関連用語との違いについて疑問を持つ担当者もいるのではないでしょうか。
ここでは、特によくある3つの質問について回答します。
デジタルマーケティングは何から始めるべき?
まずは目的の明確化から着手しましょう。認知拡大を目指すのか、リード獲得を増やしたいのかが決まれば、その後の施策の手法も決まってきます。目的を明確にするためにはアクセス解析や顧客データの収集を行い、自社の現状を把握しておくことが重要です。
デジタルマーケティングとDXの違いは?
デジタルマーケティングは、デジタル技術を活用して売れる仕組みを作る活動のことです。マーケティング領域における手法の一つのため、顧客に向けてよりよいサービスを提供するために行われます。
一方、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を用いてビジネスモデルや企業文化そのものを変革することを指します。ビジネスにおけるDXは、クラウドによるペーパーレス化やAIによる在庫適正化など、社内業務に向けて行われるものです。
デジタルマーケティングにツールは必須?
効率的に成果を出し続けるためにはツールの導入をおすすめします。多様なチャネルから得られる膨大なデータを、手作業で収集・分析するには限界があるからです。近年はAI技術の進化により、複雑な消費者インサイトの分析やデータの統合管理が容易になりました。
ただし、高機能なツールであれば良いわけではありません。自社の予算や人的リソース、解決したい課題に合わせ、運用可能な範囲で最適なツールを選定しましょう。
まとめ:データドリブンなデジタルマーケティングの実践
デジタルマーケティングの最大の強みは、あらゆる顧客接点のデータを可視化し、勘や経験に頼らない根拠ある意思決定ができることです。
複雑化する顧客行動を正確に捉えるためには、テクノロジーの活用が欠かせません。Meltwaterが提供しているような統合分析ツールを使えば、SNS上の膨大な声から隠れた本音を効率的に見つけ出し、施策の精度を高められます。
まずは自社の目的を整理し、数値データを用いた確実性の高い戦略立案から始めてみましょう。
※ 本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元にMeltwaterを記載のうえご利用ください。
この記事の監修者:
宮崎桃(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)
国際基督教大学卒。2016年よりMeltwater Japan株式会社にて新規営業を担当。 2020年よりエンタープライズソリューションディレクターとして大手企業向けのソリューションを提供。 ソーシャルメディアデータ活用による企業の課題解決・ブランディング支援の実績多数。 趣味は映画鑑賞、激辛グルメ、ゲーム

