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SNSブランディングとは?UGCを生む戦略設計と成功ポイントを解説

マーケティング

SNSブランディングとは?メリットや成功するためのポイントや事例を解説


山﨑伊代

Sep 29, 2026

自社のSNSアカウントを運用していても、「ブランドらしさが伝わらない」「UGCや口コミがなかなか生まれない」「フォロワーは増えたのに、ファンが増えている実感がない」と悩んでいる担当者の方もいるのではないでしょうか。

SNSは、企業が情報を届けるだけの場ではありません。ユーザーがブランドを知り、比較し、語り、他の人に共有する場でもあります。企業とユーザーの両者からの発信により、SNS上で一貫したブランド価値を作り上げるために「SNSブランディング」は重要なものです。

本記事では、SNSブランディングとSNSマーケティングの違いや、取り組むメリット、注意点、成功事例を実務の流れに沿って解説します。

SNSブランディングとは?

SNSブランディングとは、X(Twitter)・Instagram・TikTokなどのSNSを通じてブランドの認知を高めたり、ユーザーのファン化を促したりして、ブランドを確立することです。企業のSNSアカウントからブランドの価値や世界観を継続的に発信することで、ユーザーとの関係を構築し、目標とする理想的なブランドイメージを形にしていきます。

SNSブランディングで特徴的なのは、企業からの発信だけでなく、ユーザーからの発信もブランドイメージの要素になるという点です。ユーザーが企業の投稿に対してコメントしたり、ブランドに関する口コミや画像を自発的に投稿したり、ユーザーどうしがコミュニティで交流したりすることでもブランドイメージが形成されていきます。国内でSNSの利用者は年々増えているため、SNSブランディングはブランドを作り上げるうえで重要な取り組みといえるでしょう。

SNSマーケティング・SNS広告との違い

SNSブランディングと関連のある言葉に、SNSマーケティングとSNS広告があります。混同されやすい3つの言葉の関係を整理すると、次のとおりです。

用語意味施策にかかる時間
SNSマーケティングhttps://www.meltwater.com/jp/blog/sns-marketing-basicsSNSを通じて販売促進する取り組みで、SNS運用やSNS広告、インフルエンサーマーケティングなどがある中長期
SNS広告https://www.meltwater.com/jp/blog/sns-advertisingSNSマーケティングのひとつで、SNS上に広告を配信することで販売を促進する短期
SNSブランディングブランドの価値観を一貫して伝え、ユーザーの信頼・共感を高めたりファン化を促したりして、ブランドを確立する取り組み長期

SNSブランディングによりブランドイメージを確立することで、SNSマーケティングの基盤ができあがります。また、SNSブランディングが長期的な時間が必要であるのに対し、SNSマーケティングは中長期的、SNS広告は即時性があるため短期的な施策です。

SNSブランディングが重要な理由

SNSブランディングによるブランドイメージの構築が重要になっている理由は、大きく以下の3つです。

  • SNSが情報収集・購買行動に影響している
  • 口コミなどのUGCがブランドイメージを左右する
  • AI検索やSNS検索でブランドイメージが可視化されやすくなっている

それぞれ詳しく解説します。

SNSが情報収集・購買行動に影響している

SNSは、商品やサービスの情報収集の場になっています。Meltwaterの2024年の調査では、世界のインターネットユーザーの約4割が商品・サービスのリサーチにSNSを使っており、トップの検索エンジン(約5割)に続きました。SNSでの商品や口コミの比較が購買判断になっているため、SNS上でどのようなブランドイメージが形成されているかが重要になっています。

Meltwaterの2024年の消費者インサイト調査では、世界のインターネットユーザーの約4割が商品・サービスのリサーチにSNSを使っており、トップの検索エンジン(約5割)に続きました。

参照:2024年消費者インサイトレポート: 小売業界 | Meltwater 

口コミなどのUGCがブランドイメージを左右する

SNSでは、ユーザーの自発的な投稿であるUGCがブランドイメージを左右します。多くのユーザーは、企業の宣伝よりも消費者の率直な感想を信頼します。よい体験談が広がればブランドへの信頼が積み上がり、不満の投稿が重なれば、時間をかけて築いたイメージも揺らぎます。UGCを促進させるSNSブランディングは、ブランドイメージづくりに重要です。

AI検索やSNS検索でブランドイメージが可視化されやすくなっている

ブランドがどう見られているかは、検索結果で把握できるようになりました。SNS検索でブランド名を調べれば、ブランドに関する投稿やコメントをすぐに閲覧することができます。とりわけAI検索の影響は見逃せません。SNSを含めたWeb上に散らばる言及が要約されるため、企業の発信だけでなく外部で語られている内容も要約結果に反映されるようになりました。良質なブランドイメージを作り上げるために、SNSブランディングは重要になっています。

外部ではどう語られているかを把握しながら、施策を改善することも必要です。ソーシャルリスニングやメディアモニタリングなどの分析ツールで、話題の量やセンチメント(ポジティブ・ニュートラル・ネガティブの傾向)、競合との比較を継続的に確かめる方法があります。

SNSブランディングのメリット

SNSブランディングのメリット

SNSブランディングに取り組むと、主に以下の4つのメリットが期待できます。

  • ブランド認知・第一想起につながる
  • 共感や信頼を育てファン化を促進できる
  • 口コミのようなUGCによって自然な露出が期待できる
  • 顧客の声を商品・サービス改善に活かせる

それぞれ詳しく解説します。

ブランド認知・第一想起につながる

ブランドの認知度や想起率を上げられる点が、SNSブランディングの大きな強みです。SNSではタイムラインを通じて日常的にブランドのコンテンツに触れられるだけでなく、シェア機能によりフォロワー以外のユーザーにまでコンテンツが届きます。接触の積み重ねで記憶に残れば、「〇〇といえばあのブランド」という第一想起の獲得につながり、商品の比較検討の際に選ばれやすくなります。

▶︎あわせて読みたい:第一想起とは?ブランド戦略での重要性・効果・獲得方法を解説

共感や信頼を育てファン化を促進できる

共感や信頼を育ててファンを増やせる点も、SNSブランディングならではのメリットです。SNSでは、商品の告知だけでなく、ブランドの価値観、開発の背景、作り手の人柄といったコンテンツも届けることができます。また、「いいね」やコメントなどの機能を使ってユーザーとの交流も可能です。ブランドを身近な存在として感じてもらうことで、購入を続けたり、まわりの人にすすめたりするユーザー行動につながります。

口コミのようなUGCによって自然な露出が期待できる

UGCとは、ユーザーが自発的に投稿するコンテンツのことで、口コミ・画像・動画などが含まれます。UGCが増えると、広告に頼らなくてもブランドの露出が増えることになり、企業の発信が届かない層にまでブランドの魅力が伝わる可能性があります。また、UGCは商品やブランドでの体験に心が動いたときにこそ作られるものであるため、見る人の共感を呼び、さらなる拡散が期待できる点も特徴です。

顧客の声を商品・サービス改善に活かせる

顧客の本音を集めて商品・サービスの改善に活かせることも、SNSブランディングのメリットです。SNSには、顧客の不満や要望、利用シーン、競合との比較、開発側が想定していなかった使い方までが、飾らない言葉で投稿されています。ソーシャルリスニングツールを使うと、言及の量やセンチメントの変化などが把握でき、改善すべき点や新しい訴求の切り口が見えてきます。

▶︎あわせて読みたい:ソーシャルリスニングとは?最新事例・始め方ガイド・ツール活用を解説

SNSブランディングのデメリット・注意点

SNSブランディングには、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。つまずきやすいのは、以下の3つです。

  • 短期で成果が出にくく、運用工数がかかる
  • 一貫性がないとブランドイメージがぶれる
  • 炎上・誤解・ネガティブ拡散のリスクがある

それぞれ詳しく解説します。

短期で成果が出にくく、運用工数がかかる

SNSブランディングの成果は、数週間で目に見える形にはなりません。ユーザーの信頼は接触と対話の積み重ねで育っていきます。また、SNSアカウント運用一つとっても、投稿の企画やコンテンツ制作、コメント返信、数値の分析、改善と、日々の業務は多岐にわたります。時間だけでなく、担当者も一定数必要です。

一貫性がないとブランドイメージがぶれる

複数の担当者や複数のSNSで運用する場合、社内で運用方針などが共有されていないとブランドの伝え方がばらつき、ユーザーの中でブランドイメージが定まらなくなってしまいます。

ぶれを防ぐには、言葉遣いを定めたブランドボイス、投稿ルール、デザインルール、投稿前の承認フローをあらかじめ整えておくのが大事です。判断を個人に任せず、誰が作っても「ブランドらしさ」が保たれる状態にしておきます。

炎上・誤解・ネガティブ拡散のリスクがある

SNSは拡散力があり、ブランドの認知が進むというメリットもありますが、ネガティブな評判もすぐに広まってしまうリスクがあります。悪意のない投稿でも、誤解を招くことがあるかもしれません。一度広がったネガティブな印象は、訂正や謝罪だけでは消えにくいものです。

対策は、発信をやめることではなく、備えをすることにあります。投稿前の複数人チェック、コメントへの対応方針、緊急時のフロー、日常的なモニタリング体制をセットで用意しておくと、リスクを抑えながら発信を続けられます。

▶︎あわせて読みたい:企業のためのSNS炎上対策を解説

SNSブランディングの進め方6STEP

SNSブランディングは、以下の6つのステップで進めていきます。

  1. 目的を明確にする
  2. ターゲットとSNS上のインサイトを把握する
  3. SNSプラットフォームを決める
  4. 投稿テーマ・ブランドボイス・ビジュアルルールを設計する
  5. UGCやコミュニティが生まれる仕組みをつくる
  6. KPIを設定し、反応を分析して改善する

ブランド戦略をSNS上で形にし、ユーザーの反応を見ながら育てていく流れとして順に解説します。

1. 目的を明確にする

はじめに、SNSブランディングを通じて何を達成したいのかを言葉にします。ブランド認知の向上やユーザーのファン化、UGCの創出、採用の活性化、顧客理解などがあります。市場調査や競合分析などで自社の現状から課題を洗い出し、目的を定めましょう。

▶︎あわせて読みたい:ブランド戦略とは?重要性・構成要素・立て方を実務視点で解説

2. ターゲットとSNS上のインサイトを把握する

続いて、ブランドを誰に届けたいのかターゲットを設定します。年代などの属性に加えて、よく使うSNS、関心のあるテーマ、抱えている悩み、ブランドに期待する価値までを掘り下げましょう。

ターゲットが決まったら実際にSNS上の声から、顧客の本音であるインサイトを探ります。どんな言葉でブランドやカテゴリを語っているかを既存のUGCから分析すると、訴求ポイントや提供価値の切り口が見えてきます。

3. SNSプラットフォームを決める

次に、どのSNSを活用するか決めます。ユーザー層や投稿形式、拡散のしかたはSNSごとに違うため、ターゲットに合わせたプラットフォーム選びが重要です。

SNS特徴・国内の利用層
SNS・画像とショート動画がメインで視覚的訴求に強い
・全世代の利用率は約55%で、10~40代が多い(2025年12月時点)
X(Twitter)・ショートメッセージがメインで、即時性と拡散力が高い
・全世代の利用率は約45%で、10~40代が多い(2025年12月時点)
TikTok・ショート動画がメイン
・全世代の利用率は約37%で、10~20代の若年層が中心(2025年12月時点)
YouTube・長尺動画で内容を詳しく伝えられる
・全世代の利用率は約82%で、10~60代の幅広い世代で利用(2025年12月時点)
LinkedIn・利用者の8割がビジネス目的
・全世代の利用率は約18%(2025年9月時点)
Facebook・実名制で信頼性が高く、ビジネスにも利用される・全世代の利用率は約27%で、30~50代の幅広い世代で利用(2025年12月時点)

大切なのは、自社のターゲットと目的に合わせて主戦場を絞り、SNSの特徴を最大限に活かすことです。複数のプラットフォームを利用するのも可能ですが、すべてに同じ投稿を流すのではなく、ブランドの魅力が引き出せるよう使い分けるとブランディングに効果的です。

参照:

令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書│総務省情報通信政策研究所

LinkedIn日本市場調査| 合同会社RASA JAPANのプレスリリース 

4. 投稿テーマ・ブランドボイス・ビジュアルルールを設計する

媒体と役割が決まったら、日々の投稿を支えるルールを決めます。具体的には、トーン&マナーなどのブランドボイス、色やレイアウトなどのビジュアルルールなどです。

投稿テーマはその都度決めるのではなく、一覧にしておくとテーマの偏りを防げます。売り込み一辺倒にならないよう幅を持たせるのがポイントです。顧客インサイトを参考に、ノウハウの共有、ブランドの裏側やストーリー、ユーザー参加型の企画、社会的な取り組み、商品・サービスの利用シーンと、ブランドらしさが伝わる切り口や読み手にとってメリットになる内容を複数ストックしておきます。あわせて投稿フォーマットやデザインテンプレートを整えておけば、複数の担当者で運用しても一貫性を保てます。

5. UGCやコミュニティが生まれる仕組みをつくる

発信と並行して、UGCやコミュニティを促進する仕組みをつくります。UGCやコミュニティも、ブランドイメージを形成する要素となるためです。打ち手の例としては、ブランド独自のハッシュタグ、投稿キャンペーン、レビューの呼びかけ、コメントへの丁寧な返信、許可を得たうえでのユーザー投稿の紹介などが挙げられます。「投稿したら反応してもらえた」「紹介されてうれしかった」というユーザー体験により、ブランドに対する共感が生まれます。

6. KPIを設定し、反応を分析して改善する

施策の到達度がわかるよう、活用するSNSプラットフォームに沿って中間目標のKPIを定めます。KPIにはフォロワー数のような認知度がわかるものだけでなく、いいね数や指名検索数などブランドへの関心度がわかるものなど、複数の指標を組み合わせることが大切です。指標の詳しい分類は、後述の「SNSブランディングの効果測定で見るべきKPI」で解説します。

施策の実行後は、KPIとユーザーの反応を比べて効果測定を行います。SNSブランディングは長期的な施策のため、効果測定と改善を続けることが重要です。 ユーザーからのポジティブな反応を社内共有することで、社員のモチベーションにつながることもあります。 

SNSブランディングを成功させるポイント

SNSブランディングを成功させるポイント

進め方と合わせて押さえたいのが、日々の運用で失敗しないための考え方です。以下の4つのポイントを紹介します。

  • 売り込みよりも価値提供と共感を重視する
  • ブランドらしさとSNS文脈を両立する
  • ユーザーの声を観察しながら改善する
  • 運用ルールとリスク対応をあらかじめ整える

売り込みよりも価値提供と共感を重視する

投稿が商品紹介ばかりで売り込み色が強くなると、ユーザーは広告として受け流し、ブランドに興味を持てなくなる可能性があります。役立つノウハウ、共感できるストーリー、ブランドの裏側、顧客の声、利用シーンの提案など、読み手にとって価値のある投稿を軸に据えることが重要です。「商品紹介は投稿5本に1本まで」のように宣伝となる投稿の割合を決めておくとよいでしょう。

ブランドらしさとSNS文脈を両立する

SNSブランディングでは、SNSの特性を活かしながらブランドの価値を打ち出すことが求められます。例えば、TikTokはショート動画に強いため、リズム感やスピード感のあるブランドイメージをつくる場合に適しています。バズを狙いすぎるのは、積み上げてきたブランドらしさが崩れる可能性があるので、避けるのが無難でしょう。

ユーザーの声を観察しながら改善する

投稿して終わりにせず、ユーザーの反応を観察して次に活かします。どの投稿に反応が集まったか、口コミなどのUGCからユーザーがどんな言葉でブランドを語っているか、ポジティブ・ネガティブな反応がどこで生まれているかを見ていくと、投稿テーマや訴求の改善点が浮かび上がります。また、商品開発のアイディアが得られることもあります。

▶︎あわせて読みたい:SNS分析とは?ツール活用・具体的な4つの手法・成功事例を解説

運用ルールとリスク対応をあらかじめ整える

安心して発信を続けるために、運用のルールとリスク対応を先に決めておきましょう。具体的には、投稿内容の基準、返信の方針、ネガティブコメントへの対応、承認フロー、緊急時の連絡経路などです。対応の型が決まっていれば、批判的な反応が来ても場当たり的にならず、落ち着いて誠実に対応することでブランドへの信頼を向上させる機会にもなります。

SNSブランディングの効果測定で見るべきKPI

SNSブランディングの成果は、フォロワー数やいいね数だけでは測れません。目的に合わせて、以下の4つの段階で指標を組み合わせて確認しましょう。

  • 認知・接触を測る指標
  • 関係性・共感を測る指標
  • UGCなどブランド評価を測る指標・要素
  • Web流入・CV・LTVなど事業貢献を測る指標

認知・接触を測る指標

ブランドの認知度は、以下のような指標で確かめられます。

指標意味
リーチ投稿が届いた人数
インプレッション投稿が表示された回数
フォロワー増加率一定の期間内にフォロワーが増えた割合
動画再生数動画コンテンツの再生数

「リーチ」が投稿を閲覧した人数を指すのに対し、「インプレッション」は表示回数です。2人のユーザーそれぞれに3回ずつ投稿が表示されれば、リーチは2、インプレッションは6となります。

「動画再生数」は、何秒以上を再生と見なすかSNSプラットフォームによって定義が異なるため、SNSごとの効果の比較の際には注意が必要です。

関係性・共感を測る指標

ユーザーとの関係の深さは、反応の質から読み取れます。

指標意味
エンゲージメント率リーチなどを基準に割り出したユーザーの反応(いいね・シェアなど)の割合
コメント数投稿に対するコメントの数
保存数Instagramの機能で、投稿が保存された数
リポスト数・シェア数他のユーザーにシェアされた数
DM数アカウントに直接送られたメッセージの数
プロフィールアクセス数ユーザーがアカウントのプロフィールページを訪問した数
指名検索数検索エンジンでブランド名が検索された数

「エンゲージメント率」は、SNSプラットフォームごとに計算の基準が異なります。Instagramではリーチやフォロワー数を、X(Twitter)ではインプレッションを分母として計算します。

UGCなどブランド評価を測る指標・要素

自社アカウントの外側で、ブランドがどう語られているかは、以下の指標や要素で測れます。

指標意味
UGC口コミや画像など、ユーザーが自発的に行った投稿
センチメント言及のポジティブ・ニュートラル・ネガティブの感情傾向
Share of Voice市場全体に占める自社に関する話題の割合
ブランド連想ブランドから連想されるもの

企業名や商品名のハッシュタグが付いた投稿を分析すると、UGCの発見だけでなく、ブランド連想の分析にもなります。ソーシャルリスニングツールを使えば、投稿内容のセンチメントの分析も可能です。

Web流入・CV・LTVなど事業貢献を測る指標

最終的に事業の数字へつながっているかは、以下の指標で確かめます。

指標意味
Webサイト流入数SNSからWebサイト訪問へ進んだユーザー数
資料請求数・問い合わせ数ユーザーが資料請求をした数・問い合わせをした数
売上高一定期間における売上
LTV1人の顧客が取引期間中にもたらす利益
継続利用率一定期間のうち、ユーザーがサービスを継続した割合

CV(コンバージョン)とは、企業が設定した目標に到達した顧客行動のことで、資料請求・問い合わせ・購買などがあります。目標の達成度を見るために、CVR(コンバージョン率)を求める方法もあります。

認知・関係性・ブランド評価・事業貢献と段階を追って、施策の効果を確認しましょう。

SNSブランディングの成功事例

SNSやUGCの分析をブランドづくりに活かしている例として、Meltwaterの分析ツールの導入企業から3社を紹介します。

事例1:サッポロビール株式会社

ビール大手のサッポロビールは、各ブランドがSNS上で消費者にどう受け入れられているかを確かめるために、Meltwaterの分析ツールを導入しました。ブランドごとの浸透度に加えて、ブランドと一緒に語られるキーワード、ポジティブ・ネガティブの反応、競合ブランドとの比較、画像の解析まで、UGCを多角的に分析しています。

新商品の発売前後には反応を週単位で追いかけ、打ち出したいブランドイメージが狙いどおりに伝わっているかを確認しています。分析データをブランド担当や営業、開発部門にも共有することで、SNSの重要性が社内全体に浸透していることもメリットです。

▶︎あわせて読みたい:導入事例: Meltwater x サッポロビール株式会社

事例2:井筒まい泉株式会社

とんかつ・かつサンドで知られる井筒まい泉は、リスクマネジメントを目的に2016年にMeltwaterの分析ツールを導入し、ニュースのモニタリングを始めました。2022年にはソーシャルリスニング機能を強化し、SNS上の顧客の声をリアルタイムに把握しています。

顧客の声をもとにヒレかつサンドの紙パッケージのシールを改善するなど、集めた声が商品づくりにまで反映されています。また、ハッシュタグから見つけたユーザー投稿を自社サイトで紹介することで、親しみやすいブランドを作り上げました。

▶︎あわせて読みたい:導入事例: Meltwater x 井筒まい泉株式会社

事例3:株式会社サンリオ

数多くのキャラクターを抱えるサンリオは、キャラクターごとの認知や話題量を測る手段がなく、社内への情報共有にも時間がかかるという課題を持っていました。

Meltwaterの分析ツールの導入後は、ニュースへの露出やSNS上のエンゲージメントを測定し、イベントの開催時にはファンの反応をレポートにまとめるなど、施策の効果を数字で示せるようになりました。また、関係部署の誰もがデータへアクセスできるだけでなく、デイリーニュースレターで話題になったキャラクターを全社に共有しています。ファンの熱量を感覚ではなく、社内共通の指標とした事例といえるでしょう。

▶︎あわせて読みたい:導入事例: Meltwater x 株式会社サンリオ

SNSブランディングにMeltwaterの分析ツールを活用する方法

SNSブランディングの設計から運用、改善までは、ツールがあると迷わず進められます。Meltwaterの分析ツールを活かす方法として、以下の3つを紹介します。

  • SNS上のUGCからブランドの見られ方を把握する
  • キャンペーンの反応を分析する
  • 複数SNSの運用と効果測定を効率化する

SNS上のUGCからブランドの見られ方を把握する

Meltwaterの分析ツールを活用すると、ユーザーのSNS投稿からブランド名や商品名、キャンペーン名、関連キーワードがSNS上でどう語られているかを把握できます。言及の量やセンチメントの推移、競合との差分まで見えるため、戦略を立てる前の現状把握にも、運用開始後の定点観測にも役立ちます。「思っていたより若い層の反応が多かった」「意図しない使われ方が広がっていた」といった発見は、投稿設計を見直すきっかけになるでしょう。

キャンペーンの反応を分析する

キャンペーンの評価で大切なのは、キャンペーン投稿の閲覧数に加えて、どのような反応を生んだかという点です。Meltwaterの分析ツールを活用すると、施策前後の話題量の変化や、キャンペーンによるUGCの内容を確認できます。「好意的な反応が少ない」「意外な切り口のUGCが増えた」といった気づきを次のキャンペーンに反映できます。

複数SNSの運用と効果測定を効率化する

SNSブランディングを続けるうえで最大の壁になるのは、運用の負荷です。Meltwaterの分析ツールでは、複数のSNSの投稿管理、反応の把握、レポート作成をひとつの管理画面で進められるため、作業の時間を抑えながらデータに基づく改善へ力を注げます。長期間の取り組みであるSNSブランディングだからこそ、負荷を下げてデータで改善する体制づくりが重要です。

まとめ|SNSブランディングは発信ではなく、ブランドへの共感と信頼を育てる取り組み

SNSブランディングとは、SNSを通してブランドを確立することです。口コミなどのUGCやAI検索によってブランドイメージが可視化される現在は、公式アカウントを通してブランドらしさや価値観を一貫して発信し、ユーザーとの関係構築により共感と信頼を育てることが欠かせません。

まずはSNSで伝えたいブランド価値と目的を定め、ターゲットのインサイトを踏まえて媒体と投稿を設計しましょう。データでユーザーの声を捉えながら価値あるコンテンツを提供し続けることで、価格や機能を超えて選ばれ続けるブランドになります。

この記事の監修者:

山﨑伊代(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

大学卒業後、新規顧客開拓セールスコンサルタントとしてMeltwater Japan株式会社入社。
食品・生活用品・エンタメ・自動車・機械・学校法人等多種多様な企業・団体の広報・マーケティング部門のデジタル化並びにグローバル化をMeltwaterのソリューションを通して支援。 2016年~2018年グローバルセールスランキング首位。 趣味は山登りとビデオゲーム。

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