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DXとは_意味や目的、推進に取り組むための4ステップ、事例を解説

DXとは?意味や目的、推進に取り組むための4ステップ、事例を解説


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Apr 18, 2026

AI技術の急速な発展と競争環境の変化により、従来のビジネスモデルで企業の成長を維持することは難しくなっています。しかし、「DXという言葉は耳にするが、具体的に何をすべきか分からない」「IT化との違いが曖昧で社内調整が進まない」という悩みを抱える経営層やIT担当者は少なくないでしょう。

本記事では、DXの定義やIT化との相違点を明確にし、推進に向けた具体的な手順を解説します。成功企業の事例やよくある課題への対策も紹介します。

DXとは?

DXとは_定義と目的

DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略で、デジタル技術により企業や顧客体験を変革させることを指します。

例えば、キャッシュレス決済の導入は、現金の管理を省いて業務を効率化させたり、支払い方法を増やして顧客満足度アップにつなげたりすることができます。DXとはキャッシュレス決済導入のことではなく、キャッシュレス決済というデジタル技術により業務効率や顧客満足度を上げることを指します。他にも、電子はんこ、AIチャットボット、データ分析ツールなどにより、サービスの質や企業間の競争力、働きやすさの向上などを実現することがDXに当てはまります。

データドリブンな意思決定が求められる現在、DXは今後も重要になっていくといえるでしょう。

DXの定義・目的

DXとは、デジタル技術を活用して企業や顧客体験を変革させることです。製品・サービスの開発だけでなく、どのように売上につなげるかというビジネスモデル、さらには組織文化や風土も変革に含まれます。

総務省の令和3年版情報通信白書では、DXは以下のように定義されています。

Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

引用:総務省 令和3年版 情報通信白書|デジタル・トランスフォーメーションの定義


DXの目的はITを活用することではなく、ITを使って新しい価値を創り、競争優位性を確立させることです。つまり、企業が利益を得るための施策ともいえます。時代の変化に柔軟に対応できる企業体質を築くことが求められます。

DX推進とは

DX推進とは、DXが実現できるよう対策を打つことです。対策には、AIやIoTの導入、リモートワークの整備、顧客視点のサービス開発などが含まれます。

DX推進には、従業員の共通認識が必要です。人材不足や既存システムの老朽化といった課題を提示し、DXの必要性を理解してもらうことで、よりスムーズにITツールの導入や新たな体制構築ができるでしょう。そして、全社を動かすためには、経営トップの考え方も変革させる必要があります。

デジタル化・IT化との違い

デジタル化とIT化は同義語で、DXを実現するための手段です。

呼称意味
デジタル化・IT化アナログ業務をパソコンやインターネット上で処理できるようにし、個別業務の効率化を目指す
例:紙の書類をPDFにする、データ分析にITツールを使う、社内の情報共有にクラウドストレージを使う
デジタライゼーション組織のビジネスモデル全体を一新し、クライアントやパートナーに対してサービスを提供するより良い方法を構築すること(引用:総務省 令和3年版 情報通信白書)
例:クーポンをオンラインでもオフラインでも使えるようにする
DX
(デジタルトランスフォーメーション)
IT技術を活用して新しい価値を創り、競走上の優位性を目指す
例:データ分析結果を用いて新たな製品を開発する

デジタル化・IT化はデジタイゼーションとも呼ばれ、社内の変革に使われます。対して、社内のみならず社外へのサービス提供方法も含めて変革させるのがデジタライゼーションです。DXはデジタイゼーションとデジタライゼーションを経た段階で、製品開発や今までにないビジネスモデルなど、社会に新しいものを生み出すという点で大きく異なります。

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なぜ今DXが必要なのか

デジタル技術の急速な発展と市場環境の変化により、従来のビジネスモデルでは持続的な成長が困難になっています。企業が今DXに取り組むべき主な理由を解説します。

業務の効率化が重視されているため

働き方改革により業務の効率化が重視されていることが、DXが必要な理由の一つです。長時間労働を抑止しながら、生産性の向上や従業員のモチベーションを引き出すことが求められます。

AIツールでデータ入力や在庫管理などの定型業務を自動化すれば、企画立案や戦略策定など人間にしかできない高付加価値業務に注力できるようになります。

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人材不足のため

人材不足を補う手段としても、DXによる業務の自動化・省力化は急務です。今後の労働人口減少を見据えれば、デジタル技術でリソースを補完する戦略は、日本企業が競争力を維持する上で避けられません。

手作業をシステムに置き換え、他部署と連携することで、限られた人員でも安定した事業運営が可能になります。また、クラウド型システムやコミュニケーションツールの活用により、リモートワークやフレックスタイム制が実現すれば、多様なニーズに合わせた人材の確保が期待できます。

顧客の購買モデルが変化しているため

変化の激しい現代において、DXは競争優位性を築くために不可欠です。スマートフォンが普及し、顧客はオフラインとオンラインのどちらからでもサービスにアクセスできるようになりました。顧客満足度を上げるには、サービスの提供方法を複数用意しておく必要があります。

また、情報検索によりさまざまなサービスと比較検討ができるようになったため、自社独自の価値を創出することも重要です。膨大なデータのリアルタイム収集と競合分析をすることで、自社の強みを見つけることができます。

既存システムの放置は経営リスクになるため

既存システムのままだとセキュリティ対策が行き届かず、サイバー攻撃など被害を受ける可能性があります。また、古いシステムの維持にはコストもかかります。 

AI技術の急速な発展により、市場トレンドのリアルタイム把握や顧客一人ひとりに最適化されたサービス提供は一般的なものになりつつあります。既存システムは、時代に合ったサービスが提供できないという点でも利益損失になりかねません。AIによる予測精度の向上は、在庫管理の最適化や故障予知など、経営リスクの低減にも貢献します。AIの活用は、現代のDXにおける中核的な戦略といえます。

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経済産業省のDXレポートで見るDXの経緯

DXは経済産業省によって実現が呼びかけられています。経済産業省が公表した「DXレポート」は、日本企業が直面する課題を浮き彫りにしてきました。年ごとの報告内容から読み取れる変遷を解説します。

2018年:日本企業の「2025年の崖」問題

2018年のレポートでは、既存システム(レガシーシステム)が老朽化しDXが推進できなければ経済損失を招く「2025年の崖」という概念が提唱されました。レガシーシステムが部署ごとに構築されていることなどが問題として指摘されています。DXが実現できないと、2025年以降に最大で年間12兆円という以前の3倍もの経済損失が生じる可能性があると警鐘を鳴らしています。

2020年:レガシー企業文化からの脱却の必要性

2020年の「DXレポート2」では、固定観念を持った既存の企業文化(レガシー企業文化)から、いかに脱却できるかが重要であることが指摘されました。コロナ禍を経ても9割以上の企業がDXに取り組んでいないのが実状でしたが、テレワークなど柔軟に対応ができた企業もあり、企業ごとにDX推進に差が出ました。レガシーシステム(既存のシステム)の刷新のみにとらわれず、経営トップが意思決定の仕組みや組織文化の見直しを率先して行うことが必要とされています。

参考:経済産業省 DXレポート2

2021年:ユーザー企業とベンダー企業の相互依存関係

2021年の「DXレポート2.1」では、ユーザー企業とベンダー企業の「低位安定」の相互依存関係が、変革のスピードを停滞させていることが指摘されています。DXに未着手または途上のユーザー企業は、コストを削減するためにITをベンダー任せにし、ベンダー側は労働量で値付けすることで低リスクを優先させるという関係です。一見安定した関係のようですが、ユーザー企業ではITスキルが育たず、ベンダー企業では低利益のために新たな開発が進まないというデメリットを生みます。

参考:経済産業省 DXレポート2.1

2022年:デジタル改革の加速と方向性の指針

2022年の「DXレポート2.2」では、企業がデジタル産業へ転換するための具体的な方向性が示されました。ユーザー企業とベンダー企業の相互依存関係から、各社がDXを行うことの難しさを踏まえ、産業全体の改革の必要性が提示されています。特に、単独企業の場合は、同じ方向性を持つ企業との連携や、価値観の発信が推奨されています。

ほかにも、デジタル技術を効率化の手段にとどめず利益追求のために活用することや、経営者は従業員が行動に移せる明確な指針を提示することなどが求められています。

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参考:経済産業省 DXレポート2.2

DXの現状

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査によると、日本企業のDX実施率は年々上昇しており、2022年度の69.3%から2024年度には77.8%になりました。2024年度に米国では76.8%、ドイツでは68.1%となっており、日本はほぼ同等といえます。しかし、取り組みの質には課題が残ります。 

2024年度日本米国ドイツ
DXの取組成果57.8%87.0%81.7%
経営者のデジタル分野についての見識の有無
(十分に持っている・まあまあ持っている)
40.2%77.5%73.9%
経営者・IT部門・業務部門の協調
(十分にできている・まあまあできている
40.4%77.0%65.5%
業務プロセス最適化への取組
(全社最適化が完了している・全社最適化に取り組んでいる)
34.8%70.7%59.9%
DXを推進する人材の量
(やや過剰である・過不足はない
4.6%73.6%52.5%

参考:IPA(独立行政法人情報処理推進機構) DX動向2025


米国・ドイツと比べると、日本はDXの成果が低いことが見て取れます。DX推進の人材が極端に少なく、経営者のみならず役員層にもデジタル分野の知識のある人材が足りません。

複数の部署との連携も日本の課題です。米国とドイツは社内のみならず、株主や顧客、同業者とも8割以上情報共有がされていますが、日本では管理職やDX推進部などの個別対応に限られる傾向があります。今後は、外部も含めた全社的な視点でDXを深化させるフェーズへの移行が求められます。

DX推進における課題

DX推進には、人材・予算・システム・セキュリティという4つの壁が立ちはだかります。各課題の実態と対策を整理します。

人材・予算の不足

DX推進の成果が出ない最大の要因は、人材不足です。企業のトップ層にデジタル関連の知識を持った人材が少ないことが要因として考えられます。DXは社内全体に関わることのため、トップがどのような意識を持つかがかなり重要です。企業方針が定まらないと、DX推進チームも編成することもできません。

予算面でも課題があります。DX推進には、新たなITツールの導入などコストがかかります。しかし、ユーザー企業とベンダー企業の相互依存関係により利益が低くなると、ツールの導入や開発が後回しになってしまいます。

全社でツールを統一することはコスト削減にもつながるため、予算面においてもトップの判断が重要になります。また、一時的にコストはかかりますが、外部パートナーの活用による人材育成など、長期的な視点での投資も必要です。

システム・データの統合

DXを推進する上で大きな壁となるのが、部署ごとに独立して運用されているシステムです。システムを統合するにはコストだけでなく、時間もかかります。まずは業務プロセスを見直し、統合する目的を明確にする必要があります。また、新たなシステム導入により、業務の一部を中断したりツールの使い方の習得に時間がかかったりすることもあるでしょう。

システム・データ統合の過程ではデータの不正確な反映や情報漏洩といったリスクも伴うため、事前に詳細なリスク分析を行うことも重要です。

セキュリティ対策

DXの推進によりクラウドなど外部システムとの接続機会が急増するため、情報セキュリティの確保はこれまで以上に重要な課題となります。情報の機密性を守るためには、専門的な知識や最新のネットワークインフラの導入に加え、明確なセキュリティポリシーの策定や従業員への継続的なリテラシー教育も欠かせません。

DX実現のための4つのステップ

DX実現には、企業全体で段階的に進めるプロセスが必要です。経営層の意思決定から全体構想、意識改革までを体系的に進めることで、継続的に成果を生み出せる取り組みになります。

STEP1. 意思決定

最初のステップは、経営トップによる意思決定です。あらかじめ現場の意見を拾い、課題を洗い出しておきます。その上でDX推進チームを設置し、デジタル技術で何を目指すのかという明確なビジョンと戦略の策定と推進体制を整えます。

DXには部署間をまたいだ連携が必要なため、現場任せのボトムアップではなく、トップダウンによる決断が不可欠です。経営層がDXを最優先事項として掲げ、必要なリソースを配分することで、組織全体が同じ方向へ動き出します。

STEP2. 全体構想・意識改革

次のステップは、全社を巻き込んだ変革の準備です。まず、DX推進の方針や進め方を明文化したガイドラインを策定します。それから、従業員にDXの必要性や具体的にどのように業務が変わるかを説明します。「デジタルを使って業務とサービスを変える」という当事者意識を従業員一人ひとりが持てるよう、DX推進チームと各部門が連携しながら対話を重ねることが、大規模な変革の土台になります。

STEP3. 本格推進

第3ステップは、デジタル技術を活用して業務プロセスやサービスの提供方法を再構築する段階です。アナログ業務をデジタル化するだけでなく、非効率的なフローを整理し、新しい業務の進め方を確立します。そして、社内効率化で生まれた余力を、顧客体験の最適化や革新的なサービスの展開へ注ぎ込みます。

DXは社外も巻き込む改革です。株主や顧客ともDXを共有できるよう、自社サイトや店頭ポスターなどで改革の告知をしておくことも必要でしょう。

STEP4. 実施

最終ステップは、DXを実行に移す段階です。DXの成果を測るには、あらかじめ指標を定めておくことが重要です。利益率や顧客満足度など、数値化できるものにすると測定しやすいでしょう。効果は全社で共有し、改善を続けることが必要です。従業員や顧客の声に耳を傾け続けることが、新しいビジネスやサービスを生むきっかけになるでしょう。

参考:経済産業省 中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025(DXセレクション2025選定企業レポート)

DXを成功させるためのポイント3つ

DXの成功は、組織の在り方や文化をどう変えていくかにかかっています。変革を持続的な成長へつなげるための要点を解説します。

経営トップが主導してDXを進める

DXを成功させるには、経営者が強いリーダーシップで全社的な変革を牽引することが重要です。DXはビジネスモデルや組織文化を根本から変える経営戦略のため、一部の部署の変革だけでは成り立ちません。全社の意識が変わるには、経営者がDXの重要性と将来のビジョンを示すことが必要です。

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スモールスタートで改善を積み重ねる

DXを成功させるには、大規模なシステム刷新を一気に目指すのではなく、業務の一部から着手するスモールスタートが有効です。まずは、紙書類のデータ化や単純作業の自動化など、効果が見えやすい領域から進めましょう。

少しずつ業務を改善することで、デジタル化やIT化への心理的なハードルが下がり、従業員のDXへの意識が高まります。規模は小さくても部署間の連携を作っておくと、その後の新たなシステム導入の際もスムーズでしょう。リスクを抑えながら前進できる手法です。

利用できるサポートを最大限活用する

DXを加速させるには、外部のサポートを積極的に活用することが効果的です。DX推進には従業員全体でのITスキル向上が必要です。サポートの活用により、専門知識を取り入れながらDXを進められます。また、外部の客観的な視点は、自社だけでは気づけない課題の発見にも役立ちます。

CRMやMA、ソーシャルリスニングなどのITツールを導入する際は、提供元のカスタマーサポートを最大限に活用しましょう。操作方法だけでなく、データ分析やマーケティングへの活用術まで専門的な助言を受けることができます。

DX推進の成功事例

DXを推進して成果を上げている企業の事例を紹介します。

ニトリ:データ活用とIT人材育成による内製化

ニトリは、家具やインテリア製品の製造から物流・IT・小売までを、社内で一貫して手がけています。

サプライチェーン全体の内製化を推し進めているのは、部署を横断して情報を共有・分析できるシステム構築や、2025年までに専門的なデータ分析人材を1,000名規模で育成する大規模プロジェクトなどです。ジョブローテーションの教育制度により、従業員は各部署の現場を知っています。自社のビジネスを深く理解した人材が分析を担うことで、現場に即した施策立案を実現しました。

内製化の推進により、ITスキルやノウハウを社内で蓄積しながらDXのスピードと精度を高めています。

SUNTORY:ツール導入で効率的にトレンドをモニタリング

サントリー食品インターナショナルのアジア太平洋本部であるSBFAは、東南アジアを中心に清涼飲料や健康食品を展開しています。ニュースやSNS上の膨大な情報から、消費者の本音や最新トレンドを正確に把握することが課題でした。

Meltwaterの分析ツールを導入したことで、インターネット上のニュースとSNSを一括でモニタリングし、市場動向や消費者ニーズをリアルタイムで把握できるようになりました。カスタマーサポートで、ツールについていつでも相談できることもメリットです。トラブルシューティングに費やす時間も大幅に削減でき、業務が効率化されました。

また、社内アワードや体験プログラムなどを通して、従業員が企業理念を実感できる取り組みもされています。DXという言葉が浸透する前から、社内報により部署間の垣根をなくす工夫をしてきたことも、土台となっているといえるでしょう。

▶︎Meltwaterのお客様事例:Suntory Beverage & Food Asiaをもっと詳しく

日本たばこ産業:AIによるデータ分析で費用対効果アップ

日本たばこ産業(JT)は、大量の会員情報を保有しながら、行動履歴や銘柄の変遷を十分に活用できていないという課題を抱えていました。

そこで、会員情報をAIに投入し、機械学習させることで、各会員のロイヤリティや嗜好の移り変わりを予測するモデルを構築しました。「経験と勘」に頼ったマーケティングから脱却し、的確なターゲティングによって無駄なコストを抑えつつ、高い費用対効果を実現しています。

また、AIは医薬品事業でも創薬の開発に応用されています。創薬部門とAI部門を分けるのではなく、創薬部門の担当者がAIを学ぶ体制にし、社内でのデジタル技術の浸透に力を入れています。

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ユニクロ:デジタルマーケティングで新しい購買体験や価値の創出

ユニクロは、世界24の国と地域でグローバル展開するアパレルブランドです。

オンラインとオフラインを統合したデジタルマーケティングを実現しています。例えば、SNSでクーポンを配布し来店を促したり、店頭製品のバーコードでレビューを表示したりするなどです。タッチポイントを増やすことで、顧客がアクセスしやすくなりました。また、購入履歴やクリック履歴からパーソナライズされた製品を提案することで、購買欲を高め、リピート率を増やしています。

さらに、「服のチカラを、社会のチカラに。」をミッションに掲げ、古着に価値を見出す取り組みも行われています。地球環境や難民に配慮したプロジェクトも新しい価値の創出につながり、ブランド力を高めています。

まとめ|自社にあったDX実現への取り組みを

DXとは、デジタル技術を活用して企業の仕組みや働き方を進化させ、競争優位性を確立する取り組みです。業務のIT化や紙のデジタル化を手段とし、企業体質や産業そのものを刷新することこそがDXの本質です。

DXを実現するには、経営トップの意思決定、全社を巻き込んだ意識改革、段階的な業務改善、データ活用を軸とした仕組みづくりが重要です。自社の課題を正しく把握し段階的に取り組むことで、無理なくDXを推進できます。変化に柔軟な企業へ、一歩ずつ目指しましょう。

よくある質問(FAQ)

DXに関する代表的な質問にQ&A形式で回答します。

DXとは簡単に言うと何ですか?

デジタル技術を活用して企業の仕組みや働き方を大きく変え、継続的に競争力を高める取り組みです。AIやクラウド、IoTなどを導入し、業務効率の向上にとどまらず、新しい価値の創出を目的としています。

DX推進の取り組みで重要なことはなんですか?

DXを推進する上で最も重要なのは、経営陣が明確なビジョンを示し、組織全体を巻き込む体制をつくることです。経営トップがDXの目的と必要性を言語化して全従業員に共有し、段階的に実践することで、従業員が自分ごととして捉えやすくなり、部門横断の協力体制が生まれます。

DXの身近な例は?

キャッシュレス決済、オンライン予約、デリバリーアプリ、AIチャットボット、オンライン診療、スマート家電、行政手続きのオンライン化、勤怠管理システム、電子契約などが代表的です。DXはデジタル技術によって、サービスや業務プロセスを根本から改善します。

この記事の監修者:

宮崎桃(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

国際基督教大学卒。2016年よりMeltwater Japan株式会社にて新規営業を担当。 2020年よりエンタープライズソリューションディレクターとして大手企業向けのソリューションを提供。 ソーシャルメディアデータ活用による企業の課題解決・ブランディング支援の実績多数。 趣味は映画鑑賞、激辛グルメ、ゲーム

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