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SNS広告の効果測定の手順とは?重要な指標・ツール活用も解説!

SNS広告の効果測定の手順とは?重要な指標・ツール活用も解説!


山﨑伊代

Jan 15, 2026

SNS広告を配信しているものの、成果が出ているのか判断しづらいと感じる担当者は少ないでしょう。SNS広告は、目的に応じて見るべき指標が異なります。

本記事では、SNS広告の効果を最大化するための具体的な手順を解説します。また、認知、興味、顧客獲得といった目的別に、CPA、CVR、フリークエンシーなどの重要な指標を紹介します。

SNS広告の効果測定の目的・重要性

SNS広告の効果測定の目的・重要性

SNS広告とは、InstagramやX(Twitter)などのSNSに配信される広告のことです。ユーザーが登録した性別や居住地などの属性を活用して配信することができ、ターゲティング精度が高いという強みがあります。以下は、SNS広告を活用しているかどうかを世界のマーケティング担当者にアンケートした結果です。

SNS広告活用_アンケート

参考:2025年ソーシャルメディアの最新状況 | Meltwater

多くの企業がSNS広告を活用していることが分かります。SNSマーケティングで他社との競争に勝ち抜くためには、データに基づいた迅速な意思決定や費用対効果の最適化が欠かせません。SNS広告は効果測定できるため、データによる運用が可能です。

SNS広告の効果は、InstagramやFacebookのインサイト、Xアナリティクスなど各SNSの分析機能で確認できます。測定される数値は、インプレッション数、エンゲージメント率、顧客獲得単価(CPA)などが一例で、中間目標(KPI)の数値としても用いられます。
▶︎あわせて読みたい:【SNS広告の基本】6大SNS広告・種類と費用・成功事例を解説


SNS広告の効果測定の前にやっておくこと

SNS広告の効果測定は、データを集めて分析する作業だけではありません。計測を始める前に、ゴールと道筋、そして評価軸を明確に定義する事前準備こそが、成果を左右します。


目標(KGI)の設定

広告の成果を判断するには、最終的に到達したい指標をKGI(Key Goal Indicator)として明確にしておく必要があります。例えば「オンライン相談の申込件数を月100件にする」「新規会員登録を前月比30%増やす」といった数値が該当します。目指す地点が決まれば、そこへ向けた中間目標(KPI)の設定や導線の見直しが行いやすくなり、運用全体の判断基準が整います。

▶︎あわせて読みたい:KGIとは?KPIとの違い・設定方法・具体例をわかりやすく解説


コンバージョンまでの導線の設計

コンバージョンまでの導線とは、広告をクリックしたユーザーが成果に至るまでの一連の流れを指します。成果は各企業が設定したもので、問い合わせや購入などがあります。
導線は「広告→商品ページ→購入フォーム→購入完了」といった流れが典型的です。ページ構成が複雑で見づらいと、広告が魅力的でも途中でのページ離脱につながり、成果に結びつきません。購入フォームボタンを目立たせるなどの工夫が必要です。



測定する指標とKPIの決定

最終目標であるKGI達成に向けて、その進捗を測るための中間指標としてKPI(Key Performance Indicator)を設定します。KPIはKGIと地続きである必要があり、関連性の低い数値を追ってしまうと、改善の方向性がずれる原因になります。

例えば、KGIが「新規顧客獲得数50人」であればKPIはその50人を集めるために必要な「クリック数1000」や「コンバージョン率(CVR)3%」などを設定します。

KPIの設定の際には測定期間の設定も必要です。「キャンペーン開始から2週間」「四半期ごとの成果」など、目標数値が達成できそうな期間を設定しましょう。前年同月比にして季節要因を排除するなど、条件を一定にそろえると比較分析しやすくなります。

▶︎あわせて読みたい:SNSマーケティングのKPI・KGIの設定方法は?目的別の具体例も解説


SNS広告の効果測定の主要な指標

SNS広告の成果を正確に評価するためには、適切な測定指標を用いてKPIを設定する必要があります。ユーザーが広告に接触してからコンバージョンに至るまでのプロセスごとに、「認知」「興味」「獲得」の度合いを測ることができます。


認知度を測る指標

広告運用において、まずどれだけのユーザーに広告が届いたのかを把握することが重要です。認知度を測る指標は、広告キャンペーンの初期段階の目標達成度を評価するために不可欠な要素となります。

インプレッション数

インプレッション数は、広告が画面上に表示された回数を示す指標です。2人のユーザーそれぞれに3回表示された場合、インプレッションは6になります。広告の目的が認知拡大であれば、まずは十分な表示回数が確保できているか確認する必要があります。

▶︎あわせて読みたい:インプレッションとは?広告評価で活用する指標、計算方法を解説


リーチ数

リーチ数は広告を見た人数を示す指標で、インプレッション数とは異なり、同じ人が何度見ても1としてカウントされます。例えば2人のユーザーそれぞれが3回広告を見ても、リーチ数は2です。どのくらいの人に広告が閲覧されているかを知るための指標となります。

認知拡大を目的とする場合は、リーチの増加が重要な指標となり、配信範囲の見直しやコンテンツの改善が必要になるケースもあります。

▶︎あわせて読みたい:リーチとインプレッションの違いとは?意味・計測方法・増やすコツを解説


フリークエンシー

フリークエンシーとは、一定期間内に1人のユーザーに広告が表示された平均回数を示す指標です。例えばインプレッション数1万、リーチ数5,000なら、フリークエンシーは2になります。広告は表示されすぎるとマイナスのイメージを持たれることもありますが、それを避けるためにも重要な指標です。

▶︎あわせて読みたい:フリークエンシーとは?広告効果を高める最適頻度と設定方法

興味・関心を測る指標

広告がユーザーに届いた後、次に評価すべきは「どれだけユーザーの興味や関心を引きつけられたか」です。ユーザーの反応を測るには、以下の指標を用います。


エンゲージメント数・エンゲージメント率

エンゲージメント数は、広告に対してユーザーが何らかの反応を示した回数を示す指標です。反応には、いいね、コメント、シェア、保存などのほか、動画再生数やクリック数の場合もあり、SNSごとに異なります。

エンゲージメント率とは、インプレッション数やリーチ数、フォロワー数などを基準にしたユーザーの反応数の割合のことです。エンゲージメント率が高いほど、その広告に対する関心が高いと判断できます。

▶︎あわせて読みたい:エンゲージメント率とは?各SNSの計算方法や平均値、向上させるポイントを解説


クリック数・クリック率

クリック数は、広告がクリックされた回数を示す指標です。クリック率(CTR)は、インプレッション数(表示回数)に対してどの程度クリックされたかの割合を表します。

クリック率が高い場合、広告の訴求内容やビジュアルがターゲットの関心を捉えているといえます。

顧客獲得成果を測る指標

広告がどれだけ成果につながったかを判断するために使うのが顧客獲得の指標です。実際の行動に結びついた数値を確認することで、広告の効果を直に読み取れます。


コンバージョン数・コンバージョン率

コンバージョン数は、広告経由で成果へ到達した回数を示す指標です。成果には、購入、資料請求、会員登録などがあり、目的によって内容が変わります。

コンバージョン率(CVR)とは、広告をクリックした数のうち成果に至った割合のことです。クリック数が1,000で成果が50件なら、コンバージョン率は5%です。広告の最終的な効果を判断するのに活用されます。

▶︎あわせて読みたい:CVRとは?計算式や業界別の目安、具体的な改善方法を解説!

リード獲得数

リード獲得数とは、一定期間に獲得したリード情報の件数のことです。リードとは、将来的に購入につながる可能性がある見込み顧客を意味します。Webサイトでの資料請求やホワイトペーパーのダウンロード、メルマガ登録などから、リードの名前や連絡先などの情報を得ます。

資料請求が30件、問い合わせが10件あれば、リード獲得数は合計40件となります。特にBtoBビジネスや高額商品の販売など、検討期間が長い商材において、最終的な成約に向けた重要な中間指標となります。


ROAS(広告費用対効果)を測る指標

ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費に対してどれだけ売上を生み出せたかを示し、予算配分の判断に役立ちます。コンバージョン数やクリック数など、さまざまな基準から割り出されます。

CPA(顧客獲得単価)

CPA(Cost Per Aquisition)とは、1件のコンバージョン(成果)を得るためにかかった費用のことです。コンバージョンには企業の目的によって、購入、資料請求、会員登録などがあります。例えば広告費10万円でコンバージョンが50件ならCPAは2,000円です。

▶︎あわせて読みたい:ROASとは?計算式や目安、ROI・CPAとの違い、改善策を解説



CPC(クリック単価)

CPC(Cost Per Click)は、クリック数1を得るためにかかった費用のことです。CPCが低く抑えられても、競合が少ないだけでコンバージョンにつながらないこともあります。コンバージョン率やCPAとあわせて分析すると効果的でしょう。

SNSごとの指標の特徴

スマホ(ハート、サムズアップアイコン)

SNSプラットフォームごとにユーザー層や効果測定の指標は異なります。そのため、各SNSの特性を理解した上で、効果測定のポイントを見極める必要があります。

Instagram広告

Instagramは写真や動画を中心としたSNSで、視覚的な訴求力のある媒体です。日本国内で月間約6,600万人のユーザーを抱え(2023年11月時点)、10代~50代の幅広い世代から支持されています。

指標名意味測定の目的
リーチ広告を1回以上閲覧したユーザー数認知向上
クリック数広告のクリック数ユーザーの関心促進
インプレッション広告の表示回数認知向上
メッセージ返信数/td>広告に対する返信数ユーザーの関心促進
動画再生数・再生時間数2秒以上の動画再生回数や、動画の再生平均時間などユーザーの関心促進
リード平均単価1人のリード獲得にかかる単価ROAS(費用対効果)の把握
TruePlayの単価動画が最後まで、または15秒以上再生されるためにかかったコストROAS(費用対効果)の把握

エンゲージメントを測る場合には、メッセージ返信数や動画再生数などが参考になります。リード獲得のための広告フォームは3種類用意されており、2023年にインスタントフォームを利用した広告数は10億以上と前年比16.6%の上昇でした。

参考:Instagramでの広告掲載 | Instagram for BusinessMeta for Business

▶︎あわせて読みたい:インスタグラム企業アカウントとは?作り方・注意点・成功例を解説


X(Twitter)広告

X(Twitter)は、短いテキストが中心で、速報性の高い情報やハッシュタグによる拡散を狙うのに適したSNSです。国内の月間アクティブユーザー数は6,800万人(2025年5月時点)で、10代~30代に多く利用されています。

指標名意味測定の目的
インプレッション広告の表示回数認知向上
エンゲージメント率インプレッション数に対するリポスト、いいね、コメントなどの割合ユーザーの関心促進
クリック数表示回数に対するクリックの割合ユーザーの関心促進
CPR(Cost Per Response)問い合わせやサンプル注文などのレスポンス1件を獲得するために必要なコストROAS(費用対効果)の把握
結果あたりのコストCPA(顧客獲得単価)ROAS(費用対効果)の把握

インプレッション数やエンゲージメント率など、ベーシックな指標をシンプルに割り出せるのが特徴です。タイムライン上での情報の流れが速いため、ユーザーが一瞬で内容を理解できるような分かりやすいメッセージが成果に影響するといえます。

参考:X アナリティクス

▶︎あわせて読みたい:X(Twitter)フォロワーを増やす12の方法や手順・注意点を解説


TikTok広告

TikTokはショート動画が中心のSNSで、テンポの良い映像が反応につながりやすいのが特徴です。国内ユーザー数は月間アクティブユーザー数が4,200万人を超えています(2025年11月時点)。10代~20代がメインであり、トレンドに敏感な層へアプローチしやすい点が特徴です。代表的な広告測定指標は以下の通りです。

指標名意味測定の目的
動画再生数動画広告が2秒・6秒・最後まで視聴された数。1人当たりの平均視聴時間も測定可能認知度向上
ユーザーの関心促進
ボタンクリック(ページ)インプレッション(広告の表示回数)ユーザーの関心促進
コンテンツの表示(ページ)表示回数に対するクリックの割合認知度向上
カートに追加コンバージョン数の一つで、広告経由でWebサイトの「カートに追加」に達した数顧客獲得
エンゲージメント率動画広告のいいね数やシェア数、コメント数などユーザーの関心促進
動画インサイト費用の合計、CPC(クリック単価)、CPM(1000回のインプレッションに対するコスト)などROAS(費用対効果)の把握

TikTok広告は、動画の比較分析やオーディエンス分析、コメント分析など、分析機能も充実しています。

参考:TikTokビジネスヘルプセンター


YouTube広告

YouTubeは幅広い年齢層が利用する動画プラットフォームで、国内で月間7,370万人超の利用者数を誇り(2024年5月)、全世代に利用されています。代表的な広告測定指標は以下の通りです。

指標名意味測定の目的
表示回数広告のインプレッション数認知度向上
ユニークリーチ広告が表示されたユーザー数認知度向上
フリークエンシーユニーク リーチを基準にした広告の平均表示頻度認知度向上
TrueView視聴回数ユーザーが意志を持って動画を視聴した回数ユーザーの関心促進
クリック数ユーザーが動画広告の要素(カスタム外部リンク、サムネイルなど)をクリックした回数ユーザーの関心促進
エンゲージメント数10秒を超える動画視聴数(10秒未満の動画の場合は、最後までの視聴回数)ユーザーの関心促進
エンゲージ ビュー コンバージョンスキップ可能なインストリーム広告の10 秒以上の視聴、もしくはインフィードかYouTube ショート広告の5秒以上の視聴から、コンバージョンに至った数顧客獲得

YouTube広告にはインストリーム広告、インフィード広告、YouTube ショート広告などがあります。長尺からショート、スキップ可能な動画まで多様な形式の広告を配信できます。

参考:YouTube インサイトと動画の測定 - YouTube 広告

▶︎あわせて読みたい:YouTubeで投稿を分析するには?おすすめのツールも紹介


LINE広告

LINEは、国内で月間9,900万人(2025年6月末時点)という圧倒的なシェアを持つメッセージアプリで、幅広い年齢層にリーチできる点が最大の強みです。

指標名意味測定の目的
友だち追加数広告経由で公式アカウントが登録された数ユーザーの関心促進
クリック数広告のクリック数ユーザーの関心促進
アプリのインストール数広告経由でアプリがインストールされた数ユーザーの関心促進
顧客獲得
CPM(インプレッション単価)広告1000表示ごとの単価ROAS(費用対効果)の把握
ベースコード広告経由でのユーザー行動(商品の閲覧やカートに追加など)を追跡ユーザーの関心促進
顧客獲得
コンバージョンコード商品購入や資料請求などのコンバージョンに至った数の計測顧客獲得
カスタムイベントコード特定のページに至ったユーザーに対するイベントごとの効果測定ユーザーの関心促進
顧客獲得

LINE広告は、トークリストやLINE VOOM、LINE NEWSなど、日常的なコミュニケーションの導線上に広告を配信できます。指標の中でも特に「友だち追加」は、顧客と長期的な関係を築くための重要なKPIとなります。プロモーションの効果測定には、LINE Tag(ベースコード・コンバージョンコード・カスタムイベントコード)の設置が必要になります。

参考:LINE Tag|LINE DATA SOLUTIONLINE広告(LINE Ads) マニュアル

SNS広告効果測定の手順3STEP

SNS広告の効果を最大化するには、勘や経験に頼るのではなく、体系的な手順に沿って測定と改善を繰り返すことが不可欠です。ここでは、広告運用を成功させるための手順を解説します。

1. データ収集

定義したKPIの指標や測定期間に応じて、インプレッション数、クリック数、コンバージョン数などを収集します。

2. データ分析

収集したデータに基づき、目標達成の要因や問題点を読み取ります。分析のポイントは、インプレッション数、クリック数、コンバージョン数を調べ、ユーザーがどの時点まで行動に至ったのかを把握することです。離脱する箇所を特定すれば、そこに改善策を注力できます。

3. レポート作成

分析結果を整理し、レポートを作成します。レポートには、成果の要因や課題に加えて、次に試すべき施策も記載しておくと、改善の流れが可視化できます。レポートは関係者との共有にも役立ち、判断基準を定める役割も果たします。


SNS広告の効果測定はツールで効率化

膨大なデータ量となるSNS広告の効果測定を、手作業で行うのは非効率的で、ミスの原因にもなりかねません。専用の分析ツールを活用すれば、正確かつスピーディーな測定が可能です。


各プラットフォームのツール

InstagramやX(Twitter)、YouTube、LINEなどには、インプレッション数やクリック数、コンバージョン数などを確認できる専用の分析機能が備わっています。自動的にグラフ化して推移が確認できるものや、コメントの分析ができるプラットフォームもあります。

▶︎あわせて読みたい:【2025年最新】Instagramインサイトの見方・分析方法を解説!

▶︎あわせて読みたい:X(Twitter)アナリティクスの見方や使い方、分析・活用方法を解説


MeltwaterのSNS分析ツール

Meltwaterの分析ツールの大きな特徴は、SNSだけでなく、口コミサイトやニュースサイトなど、インターネット上のあらゆるメディアを一貫してモニタリングできる点にあります。広告パフォーマンスレポートの自動作成や、モバイルアプリでのリアルタイムな数値の把握などにより、成果の整理や改善点の発見もスムーズです。

▶︎Meltwaterのお客様事例


まとめ|SNS広告の効果測定で成果を最大化

SNS広告の成果を最大化するには、まずKGIと連動したKPIを設定し、コンバージョンまでの導線を明確にすることが重要です。認知・興味・獲得など、段階ごとに見るべき数値は異なり、媒体ごとの特徴も踏まえて評価することで、改善点が見つかりやすくなります。

SNS広告の成果を高めるには、目的に合わせた指標を整理し、データを継続的に確認して改善を重ねることが欠かせません。測定期間の設定からデータ収集、分析、レポート作成までの流れを整えておくと、PDCAが回しやすくなります。

この記事の監修者:
山﨑伊代(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

大学卒業後、新規顧客開拓セールスコンサルタントとしてMeltwater Japan株式会社入社。
食品・生活用品・エンタメ・自動車・機械・学校法人等多種多様な企業・団体の広報・マーケティング部門のデジタル化並びにグローバル化をMeltwaterのソリューションを通して支援。 2016年~2018年グローバルセールスランキング首位。 趣味は山登りとビデオゲーム。

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