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【SNS広告の基本】6大SNS広告・種類と費用・成功事例を解説

【SNS広告の基本】6大SNS広告・種類と費用・成功事例を解説


山﨑伊代

Dec 12, 2025

「SNS広告を始めたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」

そんな悩みを抱えているマーケティング担当者の方もいるのではないでしょうか。

本記事では、主要6大SNS広告の特徴から費用の目安、成功事例までを網羅的に解説します。各媒体のユーザー層や課金方式の違いを正しく理解することで、自社の商品やサービスに最適なプランが見えてくるはずです。

SNS広告とは?

SNS広告とは、FacebookやInstagram、X(Twitter)、LINE、TikTokなどのSNSプラットフォーム上に配信される広告のことです。ユーザーの登録情報や行動履歴を活用し、精度の高いターゲティングを行える点が特徴です。通常の投稿と同じようにタイムラインやストーリーズに表示されるため、広告特有の圧迫感を与えにくいというメリットもあります。

ここで、企業の活用状況を見てみましょう。

企業のSNS広告活用状況_アンケート

引用:Meltwater「2025年 ソーシャルメディアの最新状況」

アンケート結果によると、自社でSNS広告を活用している企業は78.6%に達しており、多くの企業がSNSマーケティングの一環として、SNS広告を重視していることがわかります。

SNS広告とSNS運用の違い

SNS運用は、企業SNSアカウントからの投稿を通じて既存のフォロワーと対話し、信頼関係を築くことを重視し、中長期的なファンの育成に向いています。費用をかけずに始められますが、情報の拡散はユーザーの反応に委ねられます。

一方、SNS広告は費用が発生するものの、能動的にアプローチすることが可能で、即効性のある集客に適しています。詳細なターゲティングにより、自社を知らない潜在層へも短期間で情報を届けられます。

SNS広告とWeb広告の違い

広義にはSNS広告もWeb広告に含まれますが、一般的にWeb広告とはディスプレイ広告やリスティング広告のように、閲覧中のサイトの一部や検索エンジンでの検索結果に表示される広告のことを指します。Web上のユーザーの動きが確認できるCookieや検索キーワードから、ターゲティングが行われます。

対してSNS広告は、SNSのタイムライン上に友人や知人の投稿と同じ形式で表示されます。ユーザーがリラックスしてSNSを楽しんでいる流れの中に自然と溶け込むため、広告かどうかを意識せずSNS投稿の一つのように閲覧できる点が特徴です。また、SNSの登録情報を活用することで、Cookieに依存せずに精度の高いターゲティングを実現できます。

SNS広告とリスティング広告の違い

リスティング広告は、Web広告の一つです。GoogleやYahoo! JAPANに代表される検索エンジンにおいて、検索結果のWebページ一覧の上部・下部に表示され、小さく「スポンサー」などと書いてあります。検索キーワードと連動して表示されます。

対してSNS広告は、検索エンジン上ではなくSNS上に表示されるのが特徴です。SNS内の検索結果によっても表示されますが、検索しなくても閲覧データなどからターゲティングされ、タイムラインに表示されます。

SNS広告とディスプレイ広告の違い

ディスプレイ広告は、Web広告の一つです。Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像や動画のことで、広範なユーザーへの認知獲得に適しています。Cookieを活用し、ユーザーの行動履歴を基にターゲティングされます。

対して、SNS広告の掲載場所は各プラットフォーム内に限定され、ユーザーの登録情報によってターゲティングが行われます。そのため、特定のSNSを好む層へのアプローチには、SNS広告の活用がおすすめです。


SNS広告を実施するメリット

SNS広告を実施するメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 少額から出稿できる
  • ターゲティングの精度が高い
  • 広告感が薄く見てもらいやすい
  • 二次拡散でより広くリーチできる

それぞれ詳しく解説します。

少額から出稿できる

SNS広告は単価が数百円から出稿できるため、予算が限られている事業者でも実施しやすいのがメリットです。また、特定のSNSだけに出稿したり、広告を表示するターゲットや時期を限定したりすることで、コストを調整することも可能です。

ターゲティングの精度が高い

SNS広告の大きな特徴は、ユーザー自身が登録したデータを利用できる点です。年齢、性別、居住地に加え、職業や未既婚などの属性情報を活用でき、狙った層に情報を届けられます。

加えて、プラットフォーム内での行動履歴も強力な武器になります。「いいね」した投稿や視聴した動画から興味関心を分析し、ニーズが顕在化する前の段階でアプローチすることも可能です。

自社のターゲット像に合わせて詳細な条件を設定し、無駄な配信コストを抑えながら、質の高い見込み顧客を獲得できるのが強みです。

広告感が薄く見てもらいやすい

Web広告は、広告とそれ以外のコンテンツの掲載場所がはっきりと分かれています。一方でSNS広告は一般の投稿と同じ形式でタイムラインに流れるため、違和感なくユーザーの目に入ります。

広告であってもユーザーの興味を引くコンテンツとして発信できるため、話題性を生み出す「バズ」やウイルスのように情報が拡散する「バイラル」など、SNS投稿特有の現象をSNS広告でも引き起こすことができます。

二次拡散でより広くリーチできる

SNS広告にはSNS投稿と同様に「シェア」や「リポスト」といった拡散機能が備わっています。ユーザーが良いと感じた広告をシェアすることで、そのつながりを持つ友人や知人のタイムラインにも情報が表示されます。これを二次拡散と呼びます。

最大のメリットは、二次拡散された分には広告費用が発生しないことです。設定した配信ターゲット以外の層へも無料で情報を届けることが可能になります。さらに、企業からの発信ではなく、第三者である「友人からの紹介」という形をとるため、情報の信頼性が高まり、クリックや購入といった行動を促すのにも効果的です。

SNS広告の費用の決まり方

SNS広告の仕組みはプラットフォームによって異なり、なかには複雑なものもあります。オークション式であったり、広告の質が考慮されたりするなど、複数の要素が組み合わさって費用が決まります。

ここでは、主な課金形式の費用について見ていきます。

インプレッション課金
(CPM)
動画再生課金
(CPV)
クリック課金
(CPC)
エンゲージメント課金
(CPE)
フォロワー獲得課金
(CPF)
アプリのインストール課金
LINE×
Facebook×××
Instagram××
X(Twitter)×
TikTok×××
YouTube×××

インプレッション課金

インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)とは、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。ユーザーのアクションに関わらず、表示された回数が基準となります。

多くのユーザーの目に触れることを最優先とするため、新商品の発売告知やブランド名の認知拡大を目指すキャンペーンに適しています。

▶︎あわせて読みたい:リーチとインプレッションの違いとは?意味・計測方法・増やすコツを解説

動画再生課金

動画再生課金(CPV:Cost Per View)とは、動画広告が一定時間以上、または最後まで再生された場合に費用が発生する方式です。一定時間は媒体ごとに「3秒以上」「30秒以上」などと定められています。

ユーザーが一定時間以内で離脱した場合は課金されず、予算を有効に活用できます。CMのようなストーリー性のある動画で、商品の魅力やブランドの世界観をじっくりと伝えたい場合に有効です。

クリック課金

クリック課金(CPC:Cost Per Click)とは、広告がクリックされ、その先のWebサイトやLPにユーザーが移動した時点で費用が発生する方式です。インプレッション数課金とは異なり、広告が表示されるだけではコストがかからないのが特徴です。

ECサイトへの集客や資料請求、購入といった直接的な成果(コンバージョン)を求める施策において、費用対効果を合わせやすい手法です。

エンゲージメント課金

エンゲージメント課金(CPE:Cost Per Engagement)とは、広告に対して「いいね」「リポスト(シェア)」「クリック」などの反応があった場合に費用が発生する方式です。

X(Twitter)で採用されており、ユーザー参加型のキャンペーンなどに適しています。

▶︎あわせて読みたい:エンゲージメント率とは?各SNSの計算方法や平均値、向上させるポイントを解説

フォロワー獲得課金

フォロワー獲得課金(CPF:Cost Per Follow)とは、広告経由でアカウントがフォローされた時点で費用が発生する方式です。LINE広告で活用されており、ユーザーによって企業アカウントが友だち追加がされると課金されます。

自社アカウントの友だち数を増やせば、メッセージ配信で顧客と長期間に渡りつながりが持てます。

アプリのインストール課金

アプリのインストール課金(CPI:Cost Per Install)とは、広告を通してアプリがインストールされたときに課金される方式です。1インストールあたり100円から250円と、クリック課金や動画再生課金などと比べて割高ですが、その分購入に直結します。

化粧品・アパレルブランドなどオンラインでよく購入される商品を扱うメーカーやECサイト、ゲーム、ファミリーレストランなど全国にチェーン展開している店舗のアプリなどに適しています。

どのSNS広告を選ぶべきか?

SNSプラットフォームは複数あり、どのSNS広告が自社にとって最適か見極める必要があります。世界でも主要となっている6つのSNSから、ユーザーと広告の特徴を見ていきましょう。


6大SNSのユーザーの特徴

SNS広告を利用するにあたっては、ターゲット層とマッチさせるためにも、各SNSプラットフォームのユーザーの特徴を知っておくことが大切です。日本国内におけるユーザーの特徴をまとめました。

LINE

【日本国内での月間アクティブユーザーの特徴】

  • ユーザー数: 約9,900万人
  • 日本人口に対する割合:80.5%
  • 男女別割合:男性52.8%・女性47.2%
  • 年齢層:10代~60代以上の年齢層にバランスよく分散

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.99)

Facebook

【日本国内でFacebook広告が届く可能性のあるユーザーの特徴】

  • ユーザー数: 約1,650万人
  • 日本国内の人口に対する割合:13.4%
  • 男女別割合:男性55.8%・女性43.6%

年齢層:35歳~54歳がメイン

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.107)

Instagram

【日本国内でInstagram広告が届く可能性のあるユーザーの特徴】

  • ユーザー数:約6,320万人
  • 日本国内の人口に対する割合:51.4%
  • 男女別割合:男性43.5%・ 女性56.1%
  • 年齢層:18歳〜34歳がメイン

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.111)

X(Twitter)

【日本国内でInstagram広告が届く可能性のあるユーザーの特徴】

  • ユーザー数:約7,120万人
  • 日本国内の人口に対する割合:57.9%
  • 男女別割合:男性49.1%・女性50.6%
  • 年齢層:25歳〜34歳の層がメイン

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.133)


TikTok

【日本国内でTikTok広告が届く可能性のあるユーザーの特徴】(18歳以上)

  • ユーザー数:約3,920万人
  • 日本国内の人口に対する割合:31.9%
  • 男女別割合: 男性48.1%・ 女性51.9%
  • 年齢層:25歳~34歳がメイン

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.115)

▶︎Meltwaterのレポートでデジタルトレンドをもっと深く知る:Meltwaterのグローバル・デジタルレポート

YouTube

【日本国内でYouTube広告が届く可能性のあるユーザーの特徴】

  • ユーザー数利用者数: 約7,850万人
  • 日本国内の人口に対する割合:63.9%
  • 男女別割合: 男性51.6%、女性48.4%
  • 年齢層:全世代が幅広く利用

参考:Digital 2026: グローバル・デジタルレポート(P.102)


6大SNS広告の種類と費用の目安

SNS広告は媒体ごとに用意されている広告フォーマットや課金体系が異なるため、自社の商材や予算にマッチした手法を選ぶことが重要です。



LINE広告

LINE広告

引用:LINEヤフー for Business

LINEは日本国内において圧倒的なユーザー数を誇り、広告を活用すれば幅広い年齢層に届けることが期待できます。

【主な広告の種類】

広告の種類内容
トークリスト「トーク」タブのトーク一覧の最上部に表示される広告。トークリストはLINEの中で最もアクティブ率が高く、多くのユーザーに接触できる
LINE NEWS「ニュース」タブにあるニュース記事と記事の間に挿入される広告
LINE VOOMLINEの動画プラットフォーム「VOOM」のタブに表示される広告

【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)1円~36円 / クリック
インプレッション課金(CPM)200円 / 1,000表示
アプリインストール課金100円 / インストール
ウェブサイトコンバージョン1200円 / コンバージョン
動画再生課金2円 / 動画100%再生
友だち追加50円~75円 / 友だち追加

広告の運用目的によって効果測定の指標や費用は変わります。詳細は、公式ページをご覧ください。

参考:LINEヤフー for Business

Facebook広告

Facebook広告

引用:Facebookで広告キャンペーンを掲載する | Meta for Business

Facebookはビジネスツールとしても利用されるため、業界や役職などでターゲットを絞り込むことができます。ユーザー数は世界トップであることから、越境ECなど海外市場への展開にも効果的です。フィードに表示される広告には以下のようなものがあります。


【主な広告の種類】

広告の種類内容
写真広告画像とテキストで構成される広告
動画広告動画とテキストで構成される広告。360度動画を使用することも可能
カルーセル広告最大10枚の画像や動画をスワイプで表示できる。画像や動画ごとにリンクを貼ることも可能
スライドショー広告動画広告の一つ。画像・音・テキストなどを組み合わせることで、動きのある広告がコストを抑えて作成できる。軽量で読み込みが早いため、通信環境に左右されにくい
コレクション広告商品カタログ形式の広告。1点の大きな動画の下に、複数の関連商品を小さな画像で並べる

【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)100円〜200円 / クリック
インプレッション課金(CPM)100円〜500円 / 1,000表示

Facebookの広告は「日予算」か「通算予算」で予算設定ができ、日ごとの目標がある場合には「日予算」、キャンペーンごとの場合は「通算予算」が適しています。クリック課金はオークション制となっており、競合が多ければ課金も高くなる仕組みです。。

参考:通算予算について | Metaビジネスヘルプセンター

Instagram広告

Instagram広告

引用:Meta

Instagram広告が表示される場所はフィード・ストーリーズ・リールで、それぞれ以下のように広告の縦横の比率が異なります。

  • フィード:正方形・縦長・横長での表示
  • ストーリーズ:フィード用画像またはフルスクリーン
  • リール:フルスクリーン

【主な広告の種類】

広告の種類内容
写真広告写真画像により、シンプルに商品の魅力を伝える。正方形、縦長、横長が選択可能
動画広告最長60秒の動画による広告。フィード投稿であれば、正方形か横長が選択可能
カルーセル広告複数の動画や画像による広告。スワイプで一枚ずつ表示される
ストーリーズ広告24時間で消えるストーリーズの投稿枠に表示される広告
発見タブ広告「発見」タブの広告。ユーザーが検索するページに表示される


【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)40円〜100円 / クリック
インプレッション課金(CPM)500円〜1,000円 / 1000表示
動画再生課金(CPV)4円〜7円 / 再生
アプリインストール課金(CPI)100円〜150円 / インストール

Facebookと同様に「日予算」か「通算予算」が設定できます。最低100円から設定可能ですが、運用の成果を出すには月3~5万円は必要でしょう。

X(Twitter)広告

X(Twitter)広告

引用:Xビジネス

Xはリポスト機能による拡散力が特徴です。広告でもリポストが可能なため、話題性の高いコンテンツを投入できれば高い費用対効果を生み出す可能性があります。3種類以上の広告を活用することで、広告キャンペーンの認知が20%アップするとされています。


【主な広告の種類】

広告の種類内容
写真広告一枚の画像で商品の魅力を伝える広告
動画広告縦長の動画広告。Webサイトへの誘導など、ユーザーに行動を促すボタンを付けることも可能
カルーセル広告6つの画像や動画による広告。スワイプ形式で表示される
テキスト広告通常のテキスト投稿と同じ形式の広告
テイクオーバー目立つ場所に表示できる広告。タイムラインの会話の一番上に表示する「タイムラインテイクオーバー」と「話題を検索」タブの上部に表示する「トレンドテイクオーバー」がある

【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)20円〜200円 / クリック
インプレッション課金(CPM)400円〜650円 / 1,000表示
エンゲージメント課金(CPM)40円〜100円 / いいね・リポストなど
再生数課金(CPV)3円〜20円 / 再生
アプリインストール課金(CPI)90円〜240円 / インストール

Xの広告はオークション方式であり、競合やターゲットにより予算は大きく変わります。さらに広告ごとに品質がスコア化され、落札するには入札額と広告スコアが必要となります。入札額は3種類あり、コストを抑えながら自動的に設定される「自動入札」、上限額を設定できる「上限入札単価」、予算内でインプレッション数やエンゲージメント数など目的に応じた運用ができる「目標入札単価」です。

参考:X広告キャンペーンの基本入札とオークションに関するよくある質問

TikTok広告

TikTok広告

引用:TikTok for Business

TikTokの広告は投稿と同様に短尺動画で、ユーザーのおすすめページなどに表示されます。リードジェネレーション広告の視聴後に購入したユーザーは57%と言われており、効果が期待できます。以下のようにさまざまな広告があります。


【主な広告の種類】

広告の種類内容
TopView広告(起動画面広告)アプリ起動時に全員に表示される広告。1日1社限定で、インパクトは大きい
トップフィード広告初めのオーガニック動画(広告ではない投稿)の終了直後に表示されるインフィード広告
ブランドミッション広告TikTokクリエイターが制作した動画を活用したインフィード広告
Spark Adsユーザーや企業が作成したオーガニック投稿を活用したインフィード広告
Pulse Suite人気動画の終了直後などに表示されるインフィード広告
プレイアブル広告アプリの販売促進として、購入前にアプリの実体験ができる広告
カルーセル広告複数の画像がスワイプで見られる広告
メッセージ広告ダイレクトメッセージ機能などでユーザーとチャットできる広告

【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)30円〜100円 / クリック
インプレッション課金(CPM)100円〜1,000円 / 1,000表示
動画再生課金(CPV)5円〜60円 / 再生
TopView広告(起動画面広告)通算で約500万円

TikTokの広告はオークション型と予約型があります。クリック課金、インプレッション課金、動画再生課金はオークション型で利用されます。オークション型は少額から、予約型は数十万円から始められますが、運用目的やターゲットによって予算は大きく異なります。

参考:TikTokビジネスヘルプセンター

YouTube広告

YouTube広告

引用:YouTube 広告

YouTubeの広告は一定時間でスキップできるのが特徴です。Googleのデータを活用したターゲティングにより、ユーザーの検索行動に基づいた精度の高い配信が可能です。


【主な広告の種類】

広告の種類内容
バンパー広告動画の前後や途中に再生される広告。6秒以内のスキップ不可の広告
インストリーム広告動画の前後や途中に再生される広告。動画開始から5秒後にスキップ可能な形式と不可な形式(15秒~60秒)がある
インフィード動画広告検索結果や関連動画にサムネイル形式で表示される広告。ユーザーがクリックすることで再生される
マストヘッド広告ホーム画面最上部に表示される広告
YouTube ショート広告ショート動画の間に表示される広告

【費用の目安】

費用の種類費用
クリック課金(CPC)50円~150円 / クリック
インプレッション課金(CPM)300円〜700円 / 1,000表示
動画再生課金(CPV)・3円〜20円 / 30秒以上の再生(30秒未満の広告の場合は最後まで)
・0.01円~0.02円 / ショート動画の再生

YouTubeの広告はオークション形式で、入札単価はランディングページの利便性や広告の関連性など、品質スコアも影響します。1日の予算の上限を決めて運用することも可能です。

参考:動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプGoogle 広告の費用を管理する - Google 広告 ヘルプYouTube 広告と視聴に関する指標について - Google 広告 ヘルプ

SNS広告の成功事例6選

SNS広告の成功事例をプラットフォームごとに紹介します。

LINE広告|複数のターゲティング機能で新規顧客獲得

サブスク型で定期的にお菓子の宅配サービスを提供している「スナックミー」では、新規顧客獲得のため、LINE広告を活用することを決めました。ユーザー属性を指定できるLINEターゲティング配信や、オンライン行動をもとに緻密なリターゲティングができるオーディエンス配信などを組み合わせ、関心のある層に情報を届けることに力を入れます。

結果、広告経由での新規顧客獲得が5%未満から30%に上昇しました。他のSNS広告では獲得できていなかった40代と50代の利用者が伸びたのも大きなポイントです。

Facebook広告|カタログによる詳細な情報でのアプローチ

「メルセデスベンツ日本」では、Facebook広告で自動車インベントリー配信を活用しました。自動車インベントリー配信とは、モデル・年式・カラー・機能などが入ったカタログをアップロードする配信手法です。豊富な情報量でのアプローチができるとともに、価格や在庫情報もリアルタイムで反映できます。。

また、ユーザーの閲覧履歴をもとに類似品をレコメンドするなど、セカンドアプローチがしやすいのも特徴です。エリア情報も加え、車の購入をしやすくしたことで、販売台数が伸びました。

Instagram広告|使用感を動画でリアルに伝える

文具メーカーの「コクヨ」は、Instagram上に動画広告を配信し、文具の種類や使用感を分かりやすく伝えています。インクの色味や紙の厚さなどをより正確にユーザーへ届けました。

また、「映え」を意識したおしゃれな文具をアピールし、購買欲を刺激しています。文具を使うことの多い学生層はもちろん、若い女性をターゲットにしたかわいい文具から、男性客を意識したスタイリッシュな文具まで、さまざまな商品をピックアップしています。

X(Twitter)広告|ジョーク商品で認知拡大

「アース製薬」では、エイプリルフールに合わせて「らくハピお風呂できのこ栽培」というジョーク商品を企画し、大きな広告費を投入しました。あくまでもジョーク商品であるため実際の生産はしておらず、注目を集めても直接的な売上増にはなりませんが、「ユニークな会社」「他にも独創的な商品があるかも」と話題になりました。

1日で97万以上のインプレッション獲得を達成し、広告は直接的なコンバージョンだけでなく、ブランディングにも活きると分かる事例です。

TikTok広告|会社の理念を前面に出す

医療脱毛の「アリシアクリニック」では、脱毛効果などにはあえて一切触れず、ミュージックビデオ風の明るい広告を配信しました。情報があふれる社会で自分らしく生きていこうとする女性を描いています。

会社の理念が反映されているとともに、ユーザーの共感を呼び自社への関心をひきました。ほしいものが明確にあるわけではない潜在層の獲得に成功しています。

YouTube広告|動きで商品の魅力をシンプルに伝える

電動歯ブラシメーカーの「夢職人」は、コップのなかに電動歯ブラシを入れた動画広告を配信し、振動の細かさを伝えました。説明文を最小限に削った無駄のない広告でありながら、開始数秒で何の商品をアプローチしているのかわかりやすく、大きく認知を広げるきっかけになりました。

SNS広告だけでなく店舗でのキャンペーンも組み合わせるなど工夫しており、PV数(Webページの閲覧のべ数)が飛躍的に伸びるなど高い成果を発揮しています。

SNS広告を成功させるための6STEP

SNS広告を成功させるための6STEP

SNS広告は、単に出稿するだけでは期待通りの成果を得られません。ここでは、着実に成果を上げるための手順を6つのステップで解説します。

  1. SNSごとの特徴を理解する
  2. 広告の目的を明確にする
  3. ペルソナを設定する
  4. SNSにあった広告コンテンツを作成する
  5. 予算を決める
  6. 効果測定を行って継続的に改善する

1. SNSごとの特徴を理解する

一口にSNS広告と言っても、さまざまなSNSプラットフォームがあり、プラットフォームごとにメインユーザー層も異なります。Instagramには若年層や女性が多く、Facebookはビジネスマンや企業のアカウントが多いです。ターゲットはどんなSNSを利用しているのか、市場分析をし、自社のソリューションに合ったSNSを選択することが大切です。

2. 広告の目的を明確にする

「なぜ広告を出すのか」という目的(KGI)を明確化し、途中経過の達成度を測るための指標(KPI)を設定します。「ブランドの認知拡大」が目的ならリーチ数や動画再生数、「商品購入」が目的ならコンバージョン数や獲得単価(CPA)が重要な指標となります。

目的が曖昧なままだと、クリエイティブの方向性が定まらず、どの施策に注力すべきかの判断がブレてしまい、無駄なコストが発生しやすくなるので注意しましょう。

▶︎あわせて読みたい:SNSマーケティングのKPI・KGIの設定方法は?目的別の具体例も解説

3. ペルソナを設定する

次にペルソナを設定します。ペルソナとはターゲットをより深く掘り下げたものであり、具体的な個人をイメージするのに近いです。

例えば、「都内23区に住む20代独身女性。メーカー勤務5年目で残業が多く、夕飯は外食やコンビニで済ませがち。趣味は映画やアニメなどインドア派」など、具体的な個人をイメージしてみましょう。そのうえでペルソナに似た人へSNSの使い方をヒアリングするなど、市場分析を深めるのがポイントです。

イメージができていればSNSの選定やコンバージョンまでのルートも描きやすく、効果的なSNS広告が作れます。

▶︎あわせて読みたい:ターゲットマーケティングとは?基本の分析手法と事例を解説

4. SNSにあった広告コンテンツを作成する

媒体やトレンドに合わせたクリエイティブ制作も欠かせません。以下のグラフは、企業が利用しているSNS広告の形式を調査したものです。

企業が利用しているSNS広告の形式

引用:Meltwater「2025年 ソーシャルメディアの最新状況」


「単一画像広告」が80%近くで最多ですが、注目すべきは「動画広告」と「カルーセル広告」の2024年から2025年にかけての伸び率です。

今後はよりリッチな情報伝達が主流になると見られます。画像一枚だけでなく、複数の画像や動きのあるフォーマットを取り入れることが、ユーザーの関心を引くために重要です。

5. 予算を決める

広告予算は、目標とする成果数と許容できる獲得単価から逆算して決定します。その際、単に金額を決めるだけでなく、投じた費用に対してどれだけの利益が得られたかを示すROI(投資利益率)や、広告費に対する売上の割合を示すROAS(広告費用対効果)を意識することが重要です。

いきなり多額の予算を投じるのではなく、少額からテスト運用を開始し、効果の高い媒体やクリエイティブを見極めながら徐々に予算配分を最適化していくのがおすすめです。

6. 効果測定を行って継続的に改善する

SNS広告は配信して終わりではなく、運用を開始してからが本番です。管理画面でリアルタイムの数値を確認し、インプレッション数やクリック率、コンバージョン率などのデータを分析します。

効果が低いクリエイティブは停止し、反応が良いものに予算を集中させるなど、PDCA(仮説・実行・検証・改善)を高速で回しましょう。ターゲット設定の見直しや、画像・テキストの差し替えなど、細かなチューニングを繰り返すことで、広告のパフォーマンスは着実に向上します。

SNS広告の注意点

SNS広告を運用する際は、発生しうるネガティブな側面も事前に把握しておく必要があります。

ここでは、導入前に必ず理解しておくべき点として、以下の2つを解説します。

  • 炎上のリスクがあることを認識する
  • 運用に時間と労力を要する

安全かつ持続可能な運用体制を築くために、これらの注意点を正しく認識しておきましょう。

炎上のリスクがあることを認識する

SNSの最大の特徴である拡散力は、ときに企業にとって脅威となります。「炎上」が一例です。広告表現が意図しない文脈で解釈されてユーザーに不快感を与えた場合、批判が瞬く間に広がり、ブランドイメージを損なったり社会的信用の失墜につながったりするリスクがあります。

特に、ジェンダー、人種、思想信条といったセンシティブなテーマを含む表現には細心の注意が必要です。制作段階で複数の視点からチェックを行うなど、リスク管理体制を整えることが求められます。

▶︎あわせて読みたい:企業のためのSNS炎上対策を解説

運用に時間と労力を要する

SNS広告は、出稿で自動的に成果が出るものではありません。運用型広告と呼ばれる通り、配信結果をもとに日々の調整を行うことで初めてパフォーマンスが向上します。そのためには、PDCAサイクルを回し続けるための十分な時間と人的リソースが必要です。

具体的には、クリエイティブのA/Bテストや入札単価の調整、ターゲットの見直しなど、地道な作業の積み重ねが求められます。担当者が他の業務と兼任している場合、分析がおろそかになり、予算を消化するだけで終わってしまうケースも少なくありません。あらかじめ運用のための体制を整え、長期的な視点で社内にノウハウを蓄積していく準備が必要です。

SNS広告にはツールの活用も効果的

SNS広告の成果を最大化するには、勘や経験に頼るのではなく、データに基づいた戦略立案が欠かせません。しかし、日々更新される膨大なデータを手動で収集・分析するのは困難です。そこでおすすめしたいのが、運用や分析を支援する専用ツールの導入です。

例えば、ソーシャルリスニングツールを活用すれば、SNS上の会話から自社や競合に関するリアルな声を抽出できます。ユーザーの潜在的なニーズや不満を深く理解することで、よりターゲットの心に響くクリエイティブ作成が可能になります。

また、トレンド分析を用いて、今話題になっているテーマや急上昇中のキーワードを把握することも重要です。流行の波を捉えたタイムリーな広告配信は、ユーザーの関心を強く引きつけ、高い反応率を生み出すきっかけとなります。

まとめ|効果的なSNS広告で成果を最大化

SNS広告はSNS投稿と同様にシェア機能があるため、拡散されれば最小限のコストで最大のパフォーマンスを得ることができます。ターゲティング精度も高く、潜在顧客の獲得など副次的な効果が得られるのも特徴です。

SNS広告を成功させるには、自社に合ったSNSや広告フォーマットを選定することが大切です。そのためにはターゲットをよく知ることが求められます。

Meltwaterは、SNS広告に役立つソーシャルリスニングツールなどを提供しています。ターゲット層がどのようなSNSを使い、どのようなことに関心があるのか知り、広告効果を最大化させましょう。

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この記事の監修者:
山﨑伊代(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

大学卒業後、新規顧客開拓セールスコンサルタントとしてMeltwater Japan株式会社入社。
食品・生活用品・エンタメ・自動車・機械・学校法人等多種多様な企業・団体の広報・マーケティング部門のデジタル化並びにグローバル化をMeltwaterのソリューションを通して支援。 2016年~2018年グローバルセールスランキング首位。 趣味は山登りとビデオゲーム。

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