Twitterは主に情報発信ツールとして活用されますが、個人・法人に関わらず、収益化につなげることができるSNSです。収益化には主に7つの方法が挙げられますが、自社に合った方法を選ぶことが重要です。
本記事ではTwitter収益化の4つの仕組みと代表的な7つの方法、収益化を実現させるために意識したい運用方法などを紹介します。Twitterの収益化に課題を感じている企業の担当者さまは、ぜひ本記事をTwitter運用の改善にお役立てください。
Twitterを収益化する4つの仕組み
Twitterを収益化するためのアカウント設計
Twitter収益化につながる運用方法
Twitterの収益化をサポートする「Meltwater」
Twitterの収益化は方法の選択と継続が重要
Twitterを収益化する4つの仕組み
Twitterは無料で情報発信ができるうえ、戦略的に活用することで個人・企業に関わらず収益化も見込めるSNSです。紹介する仕組みの中には主に個人が活用するものもありますが、仕組みを認識しておくことでマーケティングに活用できる可能性があります。
本項ではTwitter収益化の4つの仕組みを紹介し、次章で具体的な方法を解説します。
1|オウンドメディアへ誘導して自社の商品・サービスを販売する
オウンドメディアへの誘導は自社商品やサービスを販売している企業が活用する方法です。商品・サービスをTwitterで紹介する際に、リンクを貼り付けて自社のオウンドメディアに誘導します。
ただし、単に商品・サービスを紹介するだけではメディアへの誘導は難しいでしょう。ユーザーニーズを捉えたツイートをしたり、画像や動画を活用して興味を引いたりなどの工夫が必要です。
2|アフィリエイトにつなげる
アフィリエイトは企業、個人に関わらず活用できる収益化の仕組みです。Twitterを使ったアフィリエイトには「Twitterで直接アフィリエイトを行う」「アフィリエイトサイトへ誘導する」といった2つのパターンがあります。
ただし、前者の「ツイートに直接アフィリエイトリンクを貼る方法」は、アカウントの凍結や制限を受ける可能性があります。明確にアフィリエイトリンクは禁止という規約がある訳ではありませんが、リスクが高いので推奨できません。
アフィリエイトでの収益化を目指す場合は、アフィリエイトサイトへの誘導を目指すことをおすすめします。
3|PR案件を受注・発注する
PR案件の受注はインフルエンサー向けの収益化の方法です。企業が発注したPRをインフルエンサーが受注することで収益が発生します。
インフルエンサーが企業のPR案件を受けるためには、DMによる連絡やインフルエンサーマッチングサイトに登録する方法があります。ただし、マッチングサイトからの受注はそれなりのフォロワー数に達していなければなりません。提示されている条件を下回ると案件を受けられない、もしくはサイトへの登録すらできないケースがあります。
一方、企業側はインフルエンサーにPRを依頼することで、商品・サービスの認知が拡大し売り上げの増加につながります。自社の商材やターゲット層と相性のよいインフルエンサーに依頼することがポイントです。
弊社「Meltwater」では、 ブランドに最適なインフルエンサーの発見・精査ができる「インフルエンサーマーケティングプラットフォーム」を提供しています。インフルエンサー分析により、特定のインフルエンサーの影響力やフォロワーに関するインサイトのデータを取得可能です。また、実施したキャンペーンのパフォーマンスを測定できるため、自社の商品・サービスに効果的なインフルエンサーを把握できます。
「Meltwater」のインフルエンサーマーケティングプラットフォーム
4|Twitter内で収益を得る
Twitter内で収益を得るには「投げ銭」「スーパーフォロー」「有料チケット制スペース」などの機能を活用する方法があります。これらは公式の機能でありTwitter内で完結するため、気軽に始められることが利点です。それぞれの概要は以下のとおりです。
機能 | 解説 |
---|---|
投げ銭 | ・クリエイター・インフルエンサー向けの機能 ・フォロワーが感謝や応援の気持ちで送金する ・ある程度のファンがいないと難しいため上級者向けの方法 |
スーパーフォロー | ・企業やクリエイター、インフルエンサー向けの機能 ・スーパーフォローと呼ばれるサブスクリプション形式のグループを作成し、登録者限定のコンテンツを公開できる ・2022年12月時点、日本ではまだ実装されていない |
有料チケット制スペース | ・企業・個人ともに条件を満たせば誰でも利用できる ・Twitterにはラジオのように音声発信できるスペースという機能があり、参加を有料のチケット制にすることで収益を得られる |
Twitter収益化はどうやってするの?7つの方法を紹介
Twitterを収益化するための、代表的な7つの方法を紹介します。それぞれ条件によって使えるもの・使えないものがあるため、自社に合った方法を選ぶことが重要です。
1|自社ECなどで販売につながる導線を作る
ツイートに自社ECサイトや公式サイトなどへのリンクを貼り誘導する方法です。広告費をかけずに、自社製品・サービスのプロモーションや販促ができます。
フォロワーが多い場合は売り上げへのインパクトも大きくなりますが、フォロワーが少ない場合でも、Twitter広告の活用によりフォロワー以外へのリーチが可能です。
サイトへ誘導するためには自社の商品・サービスの紹介だけではなく、関連する有益な情報の発信やインサイトをとらえた投稿が重要です。また誘導先でより魅力的・具体的な情報を掲載し、購入までの動線を最適化することも意識しましょう。
2|アフィリエイトサイトと連携して集客する
ツイートから運営するアフィリエイトサイトへ誘導する方法です。収益は以下のような流れで発生します。
- アフィリエイトサイトへのリンクを貼ってツイートする
- フォロワーがサイトへ訪問する
- サイトの広告から商品・サービスを購入する
- ASPや企業から報酬が支払われる
Twitterからサイトへ誘導できるうえに、サイトのコンテンツを細分化してツイートにも流用できるため、シナジーが生まれやすい方法でもあります。ただし、サイトに十分なコンテンツ量が必要となるため、一から構築するのには時間がかかる点に注意が必要です。
3|有料noteへ誘導する
有料noteを販売して収益を得る、インフルエンサーなどが活用する方法です。noteとは文章やイラスト、動画を用いて、ノウハウとなるような情報を発信するプラットフォームです。note内の記事は有料化ができ、複雑な設定もなく誰でも販売できるため、アフィリエイトより気軽に始めやすい方法といえます。
Twitter、noteいずれも無料で利用できるので、人件費を除けばコストをかけず収益化できます。ただし販売にはnote内の規約を遵守する必要があり、規約を守っていない場合は収益を現金化できないケースがあるため注意が必要です。
4|YouTubeへ誘導する
YouTubeを運営している場合に活用できる方法です。ツイートにYouTubeのリンクを貼り、視聴を促すことで広告収入やアフィリエイト収入を得ることができます。
また自社商品やサービスがある場合、YouTubeで具体的な活用方法や魅力を動画で解説して、自社ECに誘導する方法もあります。複数のプラットフォームをかけ合わせることで、より効率的に収益化が見込めるでしょう。
5|オフラインのサービス・コンテンツに誘導する
オフラインのビジネスをしている場合や、イベント・セミナーなどを開催する際に活用できる方法です。Twitterでの情報発信でファンを作り、オフラインのサービス・コンテンツへ誘導します。
オフラインと併用することで顧客との接点が増え、ロイヤリティが高まりやすい点がメリットです。ただし、イベントやセミナーといったスポットによる活用方法は、集客力がない場合に損失が出る可能性もあります。事前に集客が見込め、採算が合うことを確認した上で開催することが大切です。
6|投げ銭機能を活用する
Twitterの公式機能の「投げ銭」により収益を得る方法で、主にインフルエンサーが活用します。投げ銭はフォロワーとのエンゲージメントが確立されている場合に有効です。
「投げ銭をしたい」と思われるような情報の発信・活動を普段から行う必要があり、難易度は高い方法です。例えば以下のように有益性の高い、もしくは応援したくなるような投稿が挙げられます。
- フリーランス向けに日々有益な情報を発信している
- フォロワーの相談に毎日答え話題となっている
- 特定のテーマについて志のある発信を継続し共感を生んでいる
7|有料チケット制スペースを活用する
前項でも紹介したスペースの有料チケットは、企業のセミナーやインフルエンサーのオフ会の開催にも利用可能です。基本的にはエンゲージメントが高いユーザーしか参加しないため、無料では公開できないような情報を発信しやすい特徴があります。
オフラインでのイベントに比べて圧倒的にコストが安いため、気軽に開催しやすいことがメリットです。ただし有料チケット制スペースを開催するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- フォロワーが1,000人以上
- 18歳以上であること
- 直近30日間に3回以上スペースのホストをしている
また、有料制スペースはチケットでの収益に加え、自社商品・サービスの販売にもつながる方法ともいえます。
Twitterを収益化するためのアカウント設計
Twitterの収益化には、綿密なアカウント設計が欠かせません。開設当初のアカウント設計は長期的に影響する要素なので、入念に行う必要があります。また、運用がうまくいっていない場合は、適宜設計を見直すことも重要です。
アカウント設計をする際の主なポイントは以下のとおりです。
- Twitter運用の目的を明確化する
- 運用方針・世界観を設定しプロフィールに反映させる
- KGI・KPIを設定する
- 企業アカウントを運用する場合はマニュアルを準備しておく
また、すでに成功している競合アカウントがある場合は、十分にリサーチしておくことをおすすめします。投稿内容や投稿の時間帯・頻度、プロフィール内容、ユーザーとの交流の仕方、ファンを増やす工夫などを参考にすることで、自社の運用に活用することができます。
Twitter収益化につながる運用方法
Twitterを収益化するために意識したいポイントを紹介します。前項のように収益化する方法は複数ありますが運用方法に工夫が必要です。投稿の内容やタイミング、顧客とのコミュニケーションなどの改善を行い、長期目線で収益化を目指すことが重要です。
質の高いツイートを安定して行う
Twitterの収益化にはツイート内容の質や、安定した頻度で投稿することが重要です。ツイートは極力140文字を使い有益な内容にすることで、ユーザーからのエンゲージメントを得やすくなります。1日に複数回ツイートすることも効果的です。
また、ツイートはユーザーが多い時間帯を狙う必要があります。もっともユーザーが多い時間帯は「20:00〜22:00」といわれているため、まずはこの時間帯にツイートを行い、自社のフォロワーに適した時間帯に微調整するのがおすすめです。
収益化のためには毎日継続的にツイートすることも大切です。予約投稿機能を使って数週間〜1ヵ月の投稿スケジュールを組むことで、担当者の負担を減らしながら毎日の投稿を続けやすくなります。
Twitter予約投稿の手順を解説|メリットや活用ポイントも紹介【公開前】
顧客とコミュニケーションを取り距離を縮める
顧客と積極的にコミュニケーションを取り、エンゲージメントを高めることも収益化のポイントです。ユーザーとのコミュニケーションには以下のような方法が効果的です。
- いいね
- リツイート
- リプライへの返信
- フォロー返し
- DM
- ユーザー参加型の企画
ユーザーとの距離を縮めることで信頼を得られ、収益化につながりやすくなります。
データの収集・管理・分析を行う
効率的にTwitterを収益化させるには、Twitterアナリティクスや管理・分析ツールを活用し、データの収集・管理・分析を適切に行うことが重要です。「フォロワーが増加したツイート」や「リンクのクリック率が高い内容」など、さまざまなデータを蓄積しマーケティング戦略に活用することで収益化に近づくことができます。
個人や小規模の運用であれば、Twitterアナリティクスでも問題ありません。しかし組織として本格的に運用する場合は、外部ツールを活用しないと運用の難易度は高くなります。
管理・分析ツールの活用は大幅な業務効率化や長期的な運用コストの削減に加え、高度な分析機能により精度の高いマーケティング戦略の立案にも貢献してくれます。
最新版|Twitter管理・分析ツール9選や選び方を紹介
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Twitterの収益化をサポートする「Meltwater」
「Meltwater」は、TwitterをはじめさまざまなSNSの情報収集・管理・分析を行うツールを提供しています。競合アカウントのエンゲージメント率の高い投稿をまとめて確認、分析できる機能や、効率的な運用を可能とする予約投稿機能などを備えています。
また、Twitterの全量データを含め、15種類以上のSNSチャンネルのモニタリングや一括管理が可能です。さらに「Meltwater」では、情報収集・管理・分析それぞれのツールを必要に応じてカスタマイズできるため、各企業さまに最適な組み合わせをご提案いたします。
Twitterの収益化は方法の選択と継続が重要
Twitterの収益化にはさまざまな方法がありますが、企業により適した手段が異なるため、最適な方法を選択し継続的に運用を続ける必要があります。競合アカウントを分析して自社の投稿に活用したり、差別化ポイントを抽出したりすることも重要です。
また、Twitterの運用にはツールの活用が効果的です。Twitterの収益化を目指す企業の担当者さまは、効率的な情報収集・管理・分析に貢献する「Meltwater」にご相談ください。