「どのようにしたら質問をもっとプロフェッショナルに答えられるでしょうか?」Mindful Presenterではこのような質問を良く聞かれます。

実はみなさんが考えられているよりもこれは難関だと思います。

セミナー受講者に質疑応答について深掘りする為にヒアリングを続けると、さらに以下の3つの質問が浮上します:

1. 「答えの分からない質問をされた時、どうやって自信を持って(恥をかかずに)答えればいいでしょうか?」

2. 「質問の意味が分からない時はどうすればいいですか?」

3. 「攻撃的な質問にはどう受け答えをすればいいですか?」

まず最初に私たちがしなければいけないのはまず、「質問をされる」ということに対する考えを変えなければいけません。「質問されている」と意識しすぎてしまうため、構えすぎてしまうのです。

そのため、質疑応答の時間は「真実が明かされる時」と思いがちになります。

私たちは何週間と数え切れないほどの時間をかけ、記憶に残る、役に立つコンテンツのプレゼンテーションを作り上げてきました。内容の発表の仕方、しぐさなども全て練習し、トレーニングを行います。

聞かれるであろう質問を全て想定し、準備をします。

では、何が問題なのでしょう?

失敗する恐怖、というとてもシンプルな問題です。考えすぎた結果、私たちは自分が難しい質問にどう答えるかに全てを賭けてしまっているのです。残念ながら、私たちの質問の受け答えの仕方に対する恐怖というのは間違ってはいません。しかし、それを改善する余地はあります。

では、改善点を考える前にインターネットで回っている「間違ったアドバイス」を見て見ましょう。

「それは良い質問ですね」

プレゼンテーションセミナーなどで言われがちなこのコメント。良く考えて見てください。「バカ」な質問を聞かれた時に登壇者が「それは良い質問ですね」と言っているのを聞いたことはありますか?逆にその質問の次にあなたが質問をした場合、同じようなコメントがなかった時、どのような気持ちになりますか?きっと自分のした質問が「良い質問ではない」と必然的に思ってしまうでしょう。

ではこのような質問をされた時、どうすればいいのでしょうか?

「答えの分からない質問をされた時、どうやって自信を持って(恥をかかずに)答えればいいでしょうか?」

答えの分からない質問を無理に答えると信憑性がなくなってしまいます。嘘をついたり、見栄をはるのではなく、これを試してみてください。

質問をされた時、一歩前に踏み出てみてください。座っている場合は席から少し前かがみになってみてください。

実は、答えが分からない時、人は動揺して一歩下がってしまう習性があるとご存知でしたか?
あなたへのチャレンジは一歩前に踏み出て、質問者を見て「分かりませんが、確認してお答えします」と答えることです。

オーディエンスに質問を振る

「分かりませんが、来場者に答えを知っている人はいるか気になります」

「答えを知っている人はいますか?」

見解をシェアする

私が答えられない質問をされた時の好きな対応の仕方は可能な限り、聞かれた質問に対する見解をシェアすることです。全ての質問に対してこのような対応をすることはできませんが、一つの案としては:

「わかりませんが、確認してお答えします。でも私もそれ[聞かれた質問]に対して考えていたことがあります。質問に対する答えではないのですが・・・」

「それ(トピック)に対してどう思いますか?」「What’s your view on that?’

「質問に答えられない場合はどうすればいいですか?」

私はこれまでの経験から、あることに気づきました。人は「聞く」ことより「話すタイミング」を常に見計らっているのではないかと思います。

だから質問の意味が分からなかったり、答えられないと考えてしまうのだと思います。解決策はとてもシンプルです。人の話をしっかりと聞く、ということです。

  • 聞く耳を持つ [質問に対して]
  • 深呼吸 [答えることに急がない]
  • 確認Check [質問の理解が正しいか、確認する]

「その質問はつまり、こういうことですか…」

「攻撃的な質問はどのように対応すれば良いですか?」

ほとんどのオーディエンスはあなたの味方です。あなたから学びたいためセミナーやこのような機会に参加しています。ですが、ごくまれに「スナイパー」(これは私達が内輪で言っているニックネームです)がいます。スナイパーは質疑応答の時間を心待ちにしています。

「スナイパー」の特徴は質問をする際の感情移入の度合いが他の人と違う、と見られます。あなたの言ったことに反論したり、矛盾することを言う機会をずっと待っているからです。このようなことがあった場合、あなたの役割は落ち着いて、身構えないことです。

最初のステップは相手の感情的になっているところを「鎮火」することです。他の質問者と同じように扱い、プロフェッショナルかつ正直に質問を答えましょう。「スナイパー」がそれでも攻撃的な質問を続ける場合、明らかに討論をしようとしている場合、あなたには会話をまとめる役目があります。

会話をまとめるためにはいくつかオプションがあります:

  • 疑問を承認し、プレゼンテーション後に個別で話すことを提案する。
  • もし質問が続くようであれば:

「次の質問/テーマに進まなければいけないので…」

これは何回か繰り返し言わなければいけないかもしれません。

  • 「スナイパー」を簡単に鎮火する方法があります:

Listen それはスナイパーの言っていることを良く聞き、理解することです。

同意する 良く聞き、理解し、同意できる点を見つけるのです。スナイパーの言っていることに100%同意できなくても、何か同意できる点を見つけます。経験上、そこまで感情がこもっているということは、質問者にとってとても大事なトピックであり、「聞いて欲しい」という欲求があるからなのです。
スナイパーは「悪い人」ではありません。あなたの言っていることに同意していなくても、その題材について強い考えを持っている人です。相手の話を良く聞き、同意する点を見つけたら、残すは一つです。

一息つく 相手の話を聞き、理解し、同意しました。そして一息つくのです。

これは「休憩」をするわけではなく、相手にこの質問に対し、これ以上言うことがない、と伝えるサインです。

何も言わずに何が起きるか見ていてください。

理解力のある登壇者と普通の登壇者の違いはこのような難しい質問をどう答えられるかにかかっています。

その差別化をするためには:

質問を良く聞く

話すことを全て自分中心にしない

深呼吸

必要に応じて上記を繰り返す

質問の真意を理解する

質問者・参加者に敬意を表す

資料作成時に聞かれる可能性のある難しい質問を想定する

落ち着いて、伝えたいメッセージに集中する

質問をまとめ、次に進む

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執筆者:Business2Community、Maurice DeCastro
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