インターネット利用者が60億を突破、ソーシャルメディア利用者は “スーパーマジョリティ” に、月間AIユーザー数は10億人超へ
世界のオンライン行動についての大規模統計データ最新版「Digital 2026」を公開
プレスリリース
Oct 16, 2025
Meltwater と、クリエイティブエージェンシー We Are Social は、最新の年次レポート 「Digital 2026」 を発表しました。世界のソーシャルメディアとデジタルトレンドを広く捉えたこの報告書は、インターネットとソーシャルメディアの普及における主要な到達点を明らかにしています。
(レポートは英語ですが、全編インフォグラフィックにて構成されており、視覚的に情報が理解できるようになっています。)
主なハイライト
- ソーシャルメディアの“スーパーマジョリティ”化
レポートでは、現在のソーシャルメディア利用者数は 56.6 億人(世界人口の 68.7%)に達し、非利用者の2倍を超える規模となっています。この1年で 2.59 億人の新規利用者が増加し、前年比 4.8% の成長となりました。
- 注目獲得競争の激化
利用者数だけでなく、人々の使い方にも変化が見られます。典型的なインターネットユーザーは、1日あたり2.5時間以上をソーシャルメディアや動画プラットフォームに費やしており、「暇つぶし」のための用途が、「家族・友人との交流」に次いで第2位の動機となっています。
プラットフォーム別では、アクティブユーザー数において YouTube が最も多く、TikTok はユーザー1人あたりの利用時間が最長(平均1時間37分/日)となっています。 - ブランド認知チャネルとしてのSNS広告の台頭
「ブランドの発見(brand discovery)」において、16〜34歳層においては SNS広告が第1位 となり、リスティング・検索広告やテレビCMを上回ることが分かりました。
年齢がやや上がる層(35〜44歳)では、依然として検索が主要チャネルではあるものの、SNS広告が第2位となっています。
- AI利用の急拡大
レポートでは、月に10億人を超えるユーザーが生成AIツールを利用していると報告されています。たとえば OpenAIの ChatGPT は 2025年10月初旬時点で週あたり8億人の利用者を記録していました。AIの普及は、検索行動や情報取得の方法そのものを変えつつあります。
- デジタル広告支出の継続的拡大
2025年における広告支出は合計で 1兆1,600億ドルに達する見込みであり、そのうちデジタルチャネルが 74.4% を占めると予測されています。特にSNS広告は前年比で 13.6% の増加が見込まれ、2,770億ドル規模に達する見通しです。
その他の注目データ
『Digital 2026』は約700ページの包括的なレポートで、オンラインエコシステム全体をカバーしています。その他の注目データには、以下をご覧ください。
- 16~34歳にとって、SNS広告は最も強力なブランド発見のためのチャネルになっている
- 16~24歳の女性はSNS/動画プラットフォームの利用に1日平均 3時間40分を費やす
- 典型的なSNSユーザーは月に平均 6.75 の異なるプラットフォームを利用
- ECの広告支出は、2025年に 2,040億ドルに達する見込み
- 世界のTV 視聴時間の 50.4% をストリーミングサービスが占める
- 従来型検索エンジンを毎月使う人の割合はオンライン成人の約 80%
- YouTube のコネクテッドTV 広告は月に4 割以上のユーザーにリーチ
- 成人のオンラインユーザーの半数近くが AI に期待を寄せている
- ユニークモバイルユーザー数は 57.8 億人、世界人口の 70.1% に相当
コメント
「人々がブランドを“どう見つけるか”の方法は、大きく変わりつつあります。若年層ではソーシャルメディア広告が主役になり、生成AIの普及は私たちの情報の受け取り方を変えるでしょう。」
— Meltwater, CSO (戦略最高責任者), Alexandra Bjertnæs
「このレポートは、ゲームがさらに変化しつつあることを示しています。今や世界の“スーパーマジョリティ” がソーシャルメディア利用者であり、ブランドにとって勝ち負けを分けるのはリーチではなく“適切なリレバンス”になっています。真の成果は、文化的理解と共感を得るアイデアから生まれます。」
— We Are Social, Global CEO, Toby Southgate
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