海外でも日本でも、広報とマーケティングの違いがなくなってきました。弊社クライアント様の中には「広報は従来のやり方にこだわってしまうけど、これからはマーケティング部門みたいに新しいことをしないと生き残れない」という方もいらっしゃいます。 

そこで、マーケティングに近いスタンスでソーシャルメディアに取り組む広報の方も増えてきました。一方でリリース関連となると、従来通りニュースメディアだけ見ている広報の方がほとんどじゃないでしょうか? 

ニュースとソーシャルを別々にメディアモニタリングするやり方は、今のトレンドにそぐわなくなってきています。そこで広報としてニュースとソーシャル、2つのメディアを同じプラットフォームで対応するべき理由と、具体策について紹介します!

 

広報がニュースメディアとソーシャルメディア、両方まとめて見るべき3つの理由

 

なぜニュースとソーシャル、両方同じプラットフォームで見る必要が出てきているのか、主な理由を3つにまとめました。

 

1.ニュースメディアは紙からデジタルへ。さらに今はソーシャルへシフト!

 

日本でもすでに、紙の新聞よりネットでニュースをチェックする人が主流なので、広報もデジタルメディアへの対応が必須ですよね。特に10~20代の若い世代になると、ニュースを見るデジタルメディアの中で最も多いのがソーシャルメディア、なんてデータもあります。

 

将来こうした若い世代が消費者のメインになってくるので、「ソーシャルでニュースを見る」というトレンドはますます加速すると思います。こうなるとソーシャルメディアはもうニュースメディアの一種といえます。

 

過去のブログでも詳しく解説しています!

紙メディアのクリッピングからデジタルへ!広報の仕事はどう変わる?(VOL02)

 

ニュースはTVよりソーシャルメディアで見る時代へ。広報はどう対応する?(VOL05)

 

2.広報もマーケティングのように、数値目標・効果測定が求められている

 

広報の効果測定というと、記事掲載数で見る方が多いと思います。でも掲載数だけでは、どのくらいターゲットにリーチできたか判断できません!そもそもメディアによって、読者層や読者数は全然違いますから。それにデジタルメディアでは、記事が転載されたりソーシャルでシェアされたりすることも普通です。

 

こうなると掲載数では追いきれないので、マーケティング的な効果測定が必要です。例えば記事に何個ポジティブワードが載っているかとか、ソーシャルメディアの「いいね」や「シェア」の数を見ることになります。特にソーシャルメディアは、リアルな声を集められるのがメリットです。例えばリリース後、ソーシャル上で自社についてどんな話題が出ているかを見れば、より詳しい効果がわかります。

 

ちなみにリリースを出したとき、自社の結果だけだと広報としてうまくいったかわかりづらいですよね。でもベンチマークがあればどうでしょう?ソーシャルメディアは他社の評判や口コミなどリアルな声をリサーチできるので、競合調査がやりやすくなります。

 

つまり広報として効果測定するには、ニュースメディアだけでは不十分なんです。ソーシャルメディアも一緒に見る必要があります。

 

過去のブログでも詳しく解説しています!

某大手自動車メーカーが実践する、広報の効果測定PDCAとは!?(VOL03)

 

広報の効果測定にソーシャルメディア分析は必須!報告に使える指標とは(VOL06)

 

3.炎上対策も実はソーシャル・ニュース両方カバーする必要がある

 

危機管理として、ソーシャルメディアの炎上対策に取り組む広報も多いですね。ちなみに、炎上ってソーシャルメディア上での出来事というイメージがありませんか?実は炎上対策でも、ソーシャルメディアとニュースメディアの両方見るべきです。

 

ソーシャルメディアで炎上すると、たいていニュースメディアに飛び火します。ニュースとして、大きく報道されてしまうわけです。反対にリリースやニュース記事が発端になってソーシャルメディアで炎上した、なんてこともよくあります。ネットでは短時間で炎上するので、時間との勝負。だからソーシャルとニュースを、まとめてチェックできる体制が重要なんです。

 

過去のブログでも詳しく解説しています!

ソーシャルメディアの炎上って防げる?事例で知る広報の危機管理術(VOL07)

 

ニュースとソーシャルの両方見るために必要なプラットフォームとは

 

ニュースとソーシャルが深くかかわって、連動しているのが今の時代なんです。Meltwaterでもこのトレンドを踏まえて、ツールのバージョンアップに取り組みました。

 

今回の「Fjord(フィヨルド)アップデート」は、ニュースとソーシャル両方見られるプラットフォームが大きなテーマ。両方効率的にモニタリングできるように、インターフェイスの見直しや機能追加を行いました。ここでは、いくつか新機能をご紹介します。

 

ちなみに今回のアップデート、弊社CEOの出身地であるノルウェーの言葉「Fjord(フィヨルド)」と名付けました。なぜフィヨルド?とよく聞かれるんですけど、理由はこのブログの最後にてお伝えします。

 

・リアルタイムにメディアモニタリングができるモバイルアプリ

 

最近は「リアルタイムでメディアモニタリングしたい」という要望が増えています。そこでいつでもどこでもメディアモニタリングできるよう、モバイルアプリを改修しました。

 

今では弊社クライアント様の8割の方にモバイルアプリを使っていただいています。プレス発表会など、外出先でソーシャルやニュースの最新動向を知りたいときに役立っているそうです。

 

・記者のリストアップからリリース配信、効果測定までまとめてできる「Projects」

 

海外では、関連ジャンルに強い記者へ直接ニュースリリースを配信して記事化を狙う手法が一般的ですね。記者が自分の記事をソーシャルメディアでシェアして拡散してくれる、なんてことも結構あります。

 

日本では記者名が表に出ないメディアが多いので、媒体宛にリリースを送ることがほとんどです。ただ外資系企業や海外展開している企業は、記者を指名する手法を取り入れています。

 

そこで「Fjord(フィヨルド)アップデート」では、リリース内容にあう記者のリストアップから、メールでのコンタクト、記事化された後の効果測定までまとめてできる「Projects」という機能を追加しました。これで広報業務がかなりスピードアップした、という方もいらっしゃいます。

 

・リリース効果を数値化して、詳しい効果測定ができる「Custom Scoring(カスタム・スコアリング)」

 

「広報も効果測定が重要!」と以前のブログでもお伝えしましたが、先を行く広報ではさらにやり方がマーケティング的になってきました。ある外資系企業では「狙ったメディアに載ったら30点」「ソーシャルでシェアされたら1点」「記事にネガティブワードがあればマイナス5点」というように、独自にスコア(点数)を決めて効果測定をしているんですよ。かなりマーケティング的な発想ですね!事実、これを実践しているのは、広報とマーケティングが連携できている会社が多いです。

 

でもスコアリングは、手動だと相当手間がかかります。そこでFjord(フィヨルド)アップデートでは「Custom Scoring(カスタム・スコアリング)」(※)という機能を追加しました。あらかじめ設定を登録すれば、リリース単位でスコアを自動計算する機能です。効果が数値化されているので、自社の過去リリースや競合他社リリースと比較しやすくなります。

 

動画で新機能の画面イメージなど、詳しく紹介しています!ぜひご覧ください。

 

※「Custom Scoring(カスタム・スコアリング)」はオプションです。詳細はお問合せください。

 

これからの広報はマーケティングとコラボするのが普通!?

 

広報の方は「ソーシャルメディアが苦手」とおっしゃる方が多い印象があります。でもニュースとソーシャルが同じプラットフォームにあれば、まずは情報収集からはじめる感じで、ソーシャルメディアに慣れていけるのかなと思います。

 

ソーシャルメディアに限定した炎上対策サービスも世の中にはありますが、コストをかけて導入しても結局炎上しなかったら…もったいないですよね。ソーシャルとニュース両方見られるプラットフォームなら、炎上対策をやりながらインフルエンサーを使ったリリースの拡散など、より攻めのアクションができます。こういうマーケティング的な行動が、これからの広報に求められています!

 

広報の仕事や役割がマーケティングに近づいているな、ということをひしひし感じています。実際、広報とマーケティングをひとつの部門に統合するなんて企業も増えていますから。今後広報とマーケティングがコラボレーションしていくことは、普通になってくるはずです。

 

実はこの広報とマーケティングのコラボ、というのはMeltwaterのコンセプトでもあるんです。

 

アップデート名に使われている「Fjord(フィヨルド)」は、弊社CEOの出身地であるノルウェーの言葉。長い年月をかけて氷河によってできた地形のことで、ノルウェーの景観の土台になっています。Meltwaterも広報とマーケティングの土台を作る存在になりたい、という思いを込めて「Fjord(フィヨルド)」というアップデート名にしました。

 

今後もMeltwaterでは、広報とマーケティングがお互いの相乗効果を高められるようサポートしていきたいと思います。

 

「Fjord(フィヨルド)アップデート」全体の詳しい説明を動画にしました!ぜひご覧ください。