ブランド認知は変わることのないマーケティングの一側面です。それは2017年になっても関係ありません。デジタル移行前後のマーケティングは、顧客がどのようにあなたのビジネスを見ているかを中心に展開されます。未来を予想することはできませんが、2017年にマーケティングを牽引していくトレンドから何が予想できるかを推測することはできます。

フォーカスすることは重要なことですが、それはチャレンジにもなり得ます。企業の規模が大きくなればなるほど、顧客ベースはより多様化するからです。データを活用することで消費者のターゲティングは容易になりますが、その一方で利用可能な大量のデータの中から有益な情報を識別するのは膨大な仕事となるでしょう。ではどのようにフォーカスを保ち、対話を創出し、コンバージョンを増やせばよいのでしょうか?これは難しい質問ですが、すでに兆しが見えているものに注目することで洞察を得ることができます。それでは、私が予測する2017年の10トレンドをご紹介しましょう。

  1. カスタマーエクスペリエンスにフォーカスする。
    カスタマーエクスペリエンスはどんな業界にとってもマーケティングの核心です。カスタマーエクスペリエンスが一貫してマーケティングの重要要素であった一方で、今日のビジネス(少なくとも成功を収めているビジネス)は顧客中心の指針を採用し、効果的なマーケティング戦略を立てながら積極的にデジタル移行を実現しています。
  2. 積極的かつ効果的に測定する:アナリティクス2.0。
    マーケティング測定の話題は昨今、無限ループに陥っています。Facebookなどのデータでもストーリーを完璧に語れるわけではないと分かった今、私達の持つデータなど、取るに足らないものでしょう。今後、つまり来年は、目的を持って測定が実施されるようになるでしょう。そして、企業目標は、収益、売上、顧客維持、そして顧客満足度に結びつくものとなるでしょう。
  3. 新しいマーケティング担当者を頼りにする:マーケティングテクノロジストとデータサイエンティスト。
    最初に挙げた2つのトレンドを機能させるために、データ重視の経営が求められます。(数ある中でも)Eメールやソーシャルメディア、そしてペイド・オウンド・アーンドのマーケティング戦略の連結を目指すのであれば、企業はそれを実装してサポートするのに必要な技術を組み入れなければなりません。このイニシアチブを取るのがチーフマーケティングテクノロジストであり、調査によれば5社のうち4社がすでにこの取組みを開始しているようです。
  4. あらゆるものをパーソナライズする。
    コカ・コーラの缶から靴に至るまで、あらゆるもののカスタマイゼーションが進む中で、マスカスタマイゼーションはパーソナライゼーションへと移行してきました。一部の企業にとってこれは、タッチポイントが明確かつ個別であることを保証するものであり、またその他の企業にとっては、単に購買プロセスの合理化およびその反応性の向上を意味するものとなります。
  5. 勢いを増す動画コンテンツ・・・そしてやはり動画。
    そうです、コンテンツは今なお「王者」です。しかし、オンラインで優勢を占めるコンテンツの種類が変化しています。ソーシャルコンテンツ、レビュー、ブログ、ペーパー、そして電子書籍。これらはすべて、今もマーケティングの重要要素に変わりはありません。しかし、その中でも猛烈な勢いを見せているのが動画です。ポケモンGOをはじめとするゲームが大ヒットを飛ばしていることからも、バーチャルリアリティと拡張リアリティが、私達を未来へと導いてくれるでしょう。ビジュアルや動画を取り入れないブランドは、今後取り残されることになるでしょう。
  6. さらなるソーシャルメディアマーケティング。
    わたしたちは、ソーシャルメディアに対する考え方を改める必要があります。ソーシャルメディア戦略は、より少ない「マーケティング」で、より多くを販売することが目的です。ソーシャルメディアを使って極めて平凡なコンテンツ(人々が無視しているコンテンツ)をばら撒いているブランドを往々にして見かけます。ソーシャルメディアもパーソナライズされるべきであり、これはそんなに難しいことではありません。ソーシャルメディアを、販売とサービスの最前線として活用しましょう。ソーシャルメディアはまた、メッセージの一斉送信ではなく、消費者とのエンゲージメントを高めるために使いましょう。
  7. IoTを採用する。
    モノのインターネット(Internet of Things)は黎明期にあります。2017年、企業は膨大な数のデバイスが接続されたその力を活用することになるでしょう。これはマーケターの夢だったのです。しかし重要となるのは、それらデータを収集して有効なものとすることです。ビーコン、センサー、エッジデバイス、テレビ、衣類、フィットネスブランドなど、すべてのものが有用なデータをつくり出します。つまり、顧客との距離が縮まる機会が増えることを意味します。IoTが、私達の技術とデータの活用方法を一変させることになるでしょう。
  8. チャットボットとAIが主流になる。
    素晴らしいカスタマーエクスペリエンスとサービスの提供は、テクノロジーの力の活用を意味します。現地の人におすすめのレストランを尋ねるのは良いことですが、彼らはあなたが辛い料理が好きかどうかも、グルテンアレルギーを持っているかどうかも知りません。あなたの好きなもの、嫌いなもの、必要なものを熟知しているチャットボットを想像してみてください。食べる場所や旅行の行き方、そしてどこに買い物に行くべきかをも、教えてくれることでしょう。チャットボットは、AI、ディープラーニング、ウェブ全体から集めたデータの断片を利用して、消費者行動を理解し先導することができます。
  9. ライトタイムマーケティングがリアルタイムマーケティングに代わる。
    マーケティング機会と獲得機会に常に目を光らせるリアルタイムマーケティングは、ここ数年関心を集めています。オレオの「Dunking in the Dark(ダンキング・イン・ザ・ダーク)」キャンペーンを思い出してください。データを利用して消費者と繋がる最高の瞬間を切り離せるようになった今、リアルタイムはライトタイムに切り替わっていくでしょう。
  10. デジタル移行キャンペーンを統制するマーケティングに備える。
    デジタル移行を統制しているのはCMO(チーフマーケティングオフィサー)だと言う人は多いですが、私は断固としてその意見に反対です。CMOが実際に統制しているのは、デジタル移行「キャンペーン」だからです。つまり、会社が変革を遂げていることを市場および社員に向けて示すプロセスです。これを行うには、デジタルイニシアチブを含めたこれらのトレンドが、カスタマーエクスペリエンスおよび会社の実装方法にいかに影響を及ぼしているかを明確に述べましょう。

もちろん、このリストはすべてを網羅しているわけではありませんので、予期せぬトレンド、前例のないトレンドにも余地を残しておきましょう。しかし、昨年の傾向と兆しがすでに見えているものを考慮すると、来年はこのように備えておくべきでしょう。

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執筆者:Business2Community、Daniel Newman
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