先日ニューヨークで開催された国連気候行動サミット。最大の温室効果ガス排出国である、アメリカや中国、インドは大幅な改善策について、曖昧な発言を続け具体的な案をあげることができずにいました。
それを目の当たりにした環境活動家や気候変動の専門家は、大ホールに居座る政治家たちに対し苛立ちを隠せない様子がテレビ越しにもひしひしと伝わってきた人も多いのではないでしょうか?
スーツに身を包んだ政治家の堅苦しい議論が続き、諦めの雰囲気が漂っていた一方、いくつか明るい前進もありました。

まず、70ヵ国が従来より厳しい温室効果ガス排出の削減目標(NDC)を策定することを確約。
これはサミット以前、23ヵ国だったことを考えると、かなり大きな進歩ですよね。
また、
緑の気候基金への約70億ドルの新たな資金提供や、元マイクロソフトのビル・ゲイツが小規模農家の支援のために約10億ドルの資金援助を行うこと、国と企業が協働し石炭火力発への依存を断ち切る確約をしたことも、オブザーバーに対してかすかな希望となりました。

そうした中、先日SNSおよびニュースでも大々的に取り上げられたアマゾンの熱帯雨林火災のように、絶望と怒りの声をあげ、サミットの消極的なリーダーたちの心を揺さぶり、火をともした瞬間がありました。
スウェーデンからサミットのためにニューヨークにやって来た16歳の少女、グレタ・トゥーンベリ氏の存在です。
燃えるような赤いブラウスに三つ編みをしたグレタ氏は、毅然としたスピーチで、非難の矛先を政治家たちに向けました。
以前にも英国議会で行政に対する抗議を行ったことのあるグレタ氏は、サミットで財政援助のみにとどまる国々の消極的な歩みを痛烈に批判したのです。

グレタ・トゥーンベリ氏に関するメディア分析

グレタ氏の発言は瞬く間にメディアに拡散しました。9月20日から26日にかけ、学生環境活動家のグレタ氏に対するSNS投稿は750万件以上に達し、世界中の報道機関がグレタ氏を取り上げた回数は93,800回にも及びました。
ネットユーザーの反応は賛否病論あり、支持者と反対者が、サミットでのグレタ氏の発言の意義について激しい議論を交わしました。
グレタ氏は、アスペルガー症候群を患いながらも勇敢に戦っているロールモデルであると賞賛する声もあれば、気候変動の活動家たちにいいように搾取されている子どもにすぎない、といった批判的な意見も根強く、グレタ氏のスピーチは、決定権を持つ人々の面目をつぶしただけで、無意味だったと主張する人々もいました。

Meltwaterの調べて判明したことは、SNS上のグレタ氏に関する投稿の21.5%がアメリカから発信されていたということでした。
これは、サミットがニューヨークで開催され、主催国として大々的な宣伝が行われたと考えれば、当然のことだと考えられますよね。
しかし、上位5ヵ国を追っていくと、異様な現実が浮き彫りになったのです。
まず、アメリカと並ぶ、二大温室効果ガス排出国である中国とインドのグレタ氏に関する投稿ははわずかな割合を占めるのみで、中国に関してはランクインすらしていません。
それどころか、日本を含むアジア諸国は悲しいことにトップ10にも入っていないのです。
アジア諸国では気候変動に関するSNS上の会話は、十分な盛り上がりをみせなかったということでしょうか?
多くの要因がこのような結果に影響していると思いますが
、環境に関するマーケティングやエンゲージメントの強化を意識しなければいけないのではないでしょうか。

グローバル気候マーチに関するソーシャルメディア分析

国連気候行動サミットに先立って始まったもう一つのイベントが、グローバル気候マーチ(GCS)です。9月20日のスタートを期に、世界中の気候変動活動家がこのストライキに参加し、これまでにソーシャルメディアでは278万件以上の投稿がありました。メルボルン、シンガポール、日本(東京・大阪を含む26地域)、グレタの祖国スウェーデンのロバーツフォシュに至るまで、世界各国でのストライキの様子が投稿されています。

投稿の分析結果では、気候変動に対する意識を高め、意思決定者にプレッシャーをかけるべく、ストライキへの参加を幅広い層に呼びかける投稿が大部分を占めていました。

それ以外にも、気候変動懐疑派による陰謀説や、環境活動家が暴く新事実など、多岐にわたるトピックが投稿されました。

 

日本の現状と今後の取り組み

グローバル基準で分析した、グレタ・トゥーンベリ氏に対するSNS上の投稿を日本国内だけにフォーカスして見てみると、9月23日に行われたグレタ氏のスピーチの前と後で”地球温暖化”に対する投稿が10倍近く上がりました。(9月15日〜9月22日:79,350件 V.S. 9月23日~30日:746,925件)。グレタ氏のスピーチは日本でも、今まで以上に環境破壊に対する認知度をあげることができたのではないでしょうか。

しかし、各国の国別のメンション(%)を見ても分かる通り、日本も今のままではダメなのです。

日本のプラスチックの消費量は1日400億枚で、これは世界で2番目に消費量が多いと言われています。
あまり日本にいると気づきにくいかもしれませんが、実は結構海外から叩かれてるんですよね。
例えばスーパーの野菜売り場を想像してみてください。レタス、トマト、ほうれん草、桃。などなど。。。
それぞれがプラスチックにキレイにコーティングされているのを想像しませんか?
また、コンビニに関してはガム一つでもレジ袋に入れられたり、スプーンやフォークがプラスチックで丁寧に包装されたり。。。
家に帰るとすぐゴミ箱行きですよね?本当に必要なのでしょうか?

海外の目から見るとこれは結構ショッキングな光景で、日本人の環境に対する意識が低いのではと批判されているのです。
プラスチックを使わず、環境に優しい取り組みをしている国が増えている今だからこそ、日本もアクションを起こすべきだと私は思います。

実際にInstagramでも@zerowaste.japan@plasticobsessedjapanのように、今の日本の現状を変えるべく訴え続けている人も多くいます。

 

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最近私がInstagram広告で知った、ラグジュアリーブランドのPRADAが海洋プラスチックを使って再生可能バッグコレクションを作る”Re-Nylon”プロジェクト
このように”サステナブル化”を意識する企業もかなり増えてきてる今だからこそ、個人も意識していくべきだと思うわけです。


Re-Nylon プロジェクト in China (英語・中国語・イタリア語字幕)

レジ袋は極力もらわない、プラスチック包装されていない商品を選ぶなど、プラスチックをなるべく使わないという意識づけするだけでも大きく変わるのではないでしょうか。

この危機的状況にある地球を守るのは、ここまで地球を乱用してきた我々の責任です!みんなで変えていきませんか?