先月のブログで2020年のマーケティングは、2021年以降を見据えて長期スパンで考えることが大事だという話をしました。

マーケティングは、欧米でのトレンドが数年遅れて日本に入ってくる傾向があります。マーケティングを長期スパンで考えるためには、欧米で今、どんなことが起きているのかを知り、それが近い将来日本に入ってくることを見据えて体制を整えていくことが大事です。

そして、欧米で何が起きているのかがわかる最大のチャンスが、国際会議やカンファレンスです。たくさんの国際会議があるなかで、日本のマーケティング担当者にお勧めのものを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

1. The Next Web

日程:2020年6月18日~19日
開催地:オランダ、アムステルダム
特徴、お勧めポイント:

  • 革新的なテクノロジーに触れたい人が集まる国際会議
  • エンターテインメント性が高く、ロック好きが音楽フェスに行くような感覚で参加する人が多い
  • マーケティング分野にとどまらず、企業や働き方、仕事の未来、小売業、サステナブルな社会構築など、あらゆる分野のイノベーションに関する話題が集まっている
    けん引するのは、デイビット・キャンセル氏(Drift社のCEO兼創設者)、トム・ザキー氏(TerraCycle社の CEO兼創業者)、ジャメル・アガウア氏(Viber社のCEO)といった企業の創設者やCEOなど

2. VidCon

日程:2020年6月17日~20日
開催地:米国、アナハイム(カリフォルニア州)
特徴、お勧めポイント:

  • 若い世代が世界中の視聴者とつながるためにビデオをどのように使用しているかがわかるイベント
  • コンテンツの作り手がプレゼンターとなるため、人気ヴロガー(Vlogger:Video Blogger)のファンが追っかけ気分で見にくるケースもある
  • 正確にはマーケティングの国際会議とは言えない面もあるが、今どきの若者事情がわかる
  • YouTubeやInstagram、TikTokを活用して情報を発信する際の、より良いコンテンツの作り方や、視聴者の増やし方、フォロワーの維持する方法などについての知見が得られる

3. MozCon

日程:2020年7月6日~18日
開催地:米国、シアトル(ワシントン州)
特徴、お勧めポイント:

  • SEO戦略の専門家やSEOスキルを向上させたいコンテンツ・マーケティング担当者にお勧め
  • 検索マーケティングのみに焦点を当てた3日間国際会議。Googleでのランキング向上に役立つ話題が多い
  • 基調講演者や専門知識をもつ優秀なスピーカーが登壇し、最先端の話題を取り上げる

4. INBOUND

日程:2020年8月18日~21日
開催地:米国、ボストン(マサチューセッツ州)
特徴、お勧めポイント:

  • HubSpot社主催のマーケティング会議。マーケティング担当者やインフルエンサーが登壇し、250以上のセッションが開催される
  • ミシェル・オバマ氏チェルシー・ハンドラー氏ケイティ・クーリック氏が登壇したこともあ
  • SurveyMonkey、Drift、HubSpotのようなインスピレーションを刺激するブランドのマーケティング担当者が登壇するセッションが多い
  • 他の国際会議と異なり、毎晩パーティーが開催されることもこの会議の特徴のひとつ。多様なスピーカーと非公式な雰囲気のなかで話すことを通して、ヒントが得られるため、パーティーを目的とする参加者もいる

5. Content Marketing World

日程:2020年10月13日~16日
開催地:米国、クリーブランド(オハイオ州)
特徴、お勧めポイント:

  • 大手ブランドマーケティング担当者が125以上のセッションとワークショップを開催。参加するセッションやワークショップに迷うほど、バラエティーに富んでいる
  • すぐに使ってみたくなるような最新のコンテンツ・アイデアやコンテンツ・マーケティング戦略の改善方法に関する知見を得ることができる
  • マーケティング理論の指導者とマーケティング実務者の両方が登壇。理論と実務の両面からすぐに実践できるアドバイスが得られる
  • 参加者は4,000人超。Content Marketing Worldを一番重要なカンファレンスととらえ、毎年参加しているマーケティング担当者も多い

6. Reach 2020

日程:2020年10月7日~8日
開催地:米国、シカゴ(イリノイ州)
特徴、お勧めポイント:

  • 世界でも有数のITレビュープラットフォーム「G2 Crowd」が主催
  • カスタマー・ジャーニーに基づくマーケティング活動が主流となっている現在、顧客ファーストのアプローチを採用している企業にとって得るものが多い国際会議
  • Reach 2019には500人以上が参加。他のマーケティングとは異なり、販売、顧客サービス、マーケティングの専門家など、多様な職種の参加者が混在していた
  • たった12時間の会議だが、カスタマー・ジャーニーを俯瞰(ふかん)して理解したいマーケティング担当者に最適

7. Web Summit

日程:2020年11月2日~5日
開催地:ポルトガル、リスボン
特徴、お勧めポイント:

  • 「地球上で最高の技術会議」と呼ばれている
  • 2019年は、70,000人以上が参加。このブログで取り上げたカンファレンスのなかで最大。1,200人以上のスピーカーが登場。Huawei、Google、Microsoft、Amazonなど、最強の技術をもつ会社はもちろん、このような会社を規制することを考えている政府関係者もが参加した
  • 取り上げるテーマは、データサイエンスやデザイン、環境の持続可能性など。トレンドを予測し、次に何が来るのかを探るテーマが多い
以下リストは新型コロナウイルスの影響で2020年内は中止になったイベント、もしくは、2020年度は既に開催されたイベントのリストです。2021年開催にむけての企画は進行中です!

8. Social Media Marketing World

日程:2021年2月28日~3月2日
開催地:米国、サンディアゴ(カリフォルニア州)
特徴、お勧めポイント:

  • ソーシャルメディアマーケティングという名称だが、ソーシャルだけでない世界の潮流を取り上げている
  • 世界で活躍するマーケッターの多くが、毎年決まって参加
  • 専門家と意見交換ができるので、実践的なノウハウが手に入る
  • ソーシャルメディアのエキスパートでコンテンツ制作や管理のプロフェッショナル、『コンテンツ・マーケティング64の法則』の著者であるアン・ハンドリー氏や、ソーシャルメディア・Facebookのエキスパートと称されるマリ・スミス氏、デジタルマーケティングとカスタマーサクセスのエキスパートのジェイ・ベア氏が過去に何年か登壇している

9. PRSA North Pacific District Conference

特徴、お勧めポイント:

  • PRに専門的に携わっているプロ向けの国際会議
  • PRの未来像を知りたい方、他組織のPR担当幹部とネットワークを構築したい方にお勧め
  • PR業界で起きているポジティブな潮流だけでなく、ネガティブな潮流も取り上げる

10. Mobile World Congress

特徴、お勧めポイント:

  • デジタルマーケティングが向かう先である「モバイル」に注目した会議
  • モバイルマーケティングに関する情報を知りたい方にお勧め
  • モバイル関連のイベントとしては歴史がもっとも古く、テクノロジーの進化にあわせて扱う内容を広げてきた。2020年の注目の話題は、AI(人工知能)、5G、セキュリティとプライバシー保護など
  • 欧州企業に特化した情報が得られるところにも注目したい

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出張や休暇のプランを立てるなら、国際会議もチェックしよう

2020年、注目したい国際会議をご紹介しました。いかがだったでしょうか?

このような国際会議は毎年開催されており、毎年決まって社員を派遣しリサーチしたり、スピーカーとして登壇したりしている日本企業もたくさんあります。
メルトウォーターでも、例年リサーチに行ったり、登壇・出展したりしていますので、「日本の皆さんにもこれは知っておいてもらいたい」という話題を見つけたら、この場を使って紹介していこうと計画中です。

世界のトレンド情報が一気に手に入るところがあまりないことを考えると、このような国際会議やカンファレンスに参加する意義は大きいと感じています。
ぜひ一度、最先端の情報に触れるワクワクを体感してほしいです!
出張や休暇などの際に予定をあえば…、いや、無理にでも予定をあわせて(笑)、今年はぜひ、国際会議に参加してみてください。