大きな船は必要ない—ビッグデータの 海で方向性を見いだす

大きな船は必要ない—ビッグデータの 海で方向性を見いだす

現代的なコンテンツソースの社会的相関性は、ポジティブな面として、メッセージ拡散効果を生み出し、マーケティング担当者に素晴らしいアーンドメディアを提供していますが、ネガティブな面として、良いものがありすぎるという状況を生み出しています。周りにあるものの意味を理解するための適切なナビゲーションツールがなければ、混沌とした会話の海の中で迷子になってしまいます。

質はシンプルだが簡単ではない

紙でできている物に書かれたメッセージを作成・使用していた時代に、個人のローロデックス(回転式名刺整理器)が広報専門職の間で重宝されていた理由はシンプルです。やみくもにリリースを通信社に送ったり、メディアのデータベースに投げ込んだりするよりは、ターゲットを絞った質の高い情報のやりとりを行う方がエンゲージメントにつながる可能性が高かったためです。

このような視点でコミュニケーションを捉えると、実際にはあまり大きな変化はありません。テクノロジー主導型のメディアを制する鍵となるのは、適切な場所で適切な人々と行うべき適切な会話を、現代的なメッセージング は、データ主導型で、ソーシャル,であり、エンゲージメントが成功の鍵.

であることを理解しています。

シンプルに聞こえるのは、シンプルなことだからです。しかし、必ずしも簡単ではありません

データではなく答えが必要

ソーシャルで勢いづいた今日のコミュニケーションのエコシステムにおいて、マーケティング担当者の主たる課題は、機会が生まれる場所と同じところ、すなわちビッグデータから派生しています。私たちは、混沌とした、延々と続く会話のエコシステムの中心にいます。自分の位置を知るためには、メッセージ全体の水平線を見渡す高い視点と、重要な人々と場所に照準を定める能力の両方が必要です。私たちがどこに向かっているのか、その理由、そして誰がそこにいるのかを理解することによって、私たちのメッセージを拡散する質の高いカンバセーションの中の、適切な人々にエンゲージする可能性がはるかに高まります。

このことを念頭に置くと、広報およびマーケティングの武器倉庫における最も重要なツールは、洗練されたコミュニケーションサーチエンジンです。

伝えるべき情報をピンポイントで示したり、ビジネスの取り組みを支援するツールがなければ、探したい情報が太陽光発電について昨年肯定的な記事を書いたシドニー大都市圏在住のジャーナリストであろうと、世界的な代替エネルギーのトレンドに関する高度な見解であろうと、無駄な労力を費やすだけです。

強力なコミュニケーションサーチエンジンが、現代のメッセージング活動において有益であるのは、コミュニケーションのエコシステムにおける無数のコンテンツソースを一度に分析するという、一般の人には成し得ないことを行うことで、以前は難しく時間がかかっていた質問にマーケティング担当者が答えられるようになるためです。

  • 最近3年間で、ヒューストンにおいてバイオディーゼル燃料について肯定的な記事を書いたジャーナリストがいるか。
  • 顧客は当社についてどのようなことを言っているか。
  • このメッセージを発表するにあたり最善の場所はどこか。
  • エンゲージする価値があるインフルエンサーはいるか。
  • 当社の業界の一般的なトレンドは。
  • 競合他社は、各地域でどのような位置付けにあるか。

適切な会話は進むべき道を示す

テクノロジー主導型メディアのための、スマートかつデータ主導のデジタル・ローロデックスは、会話の内容をもとに人々を判断します。現代のコミュニケーションのエコシステムは、会話によって活気づけられており、そのような会話は誰でもどこでも始めることができます。私たちにとって適切なインフルエンサーは、ジャーナリストである可能性もあればブロガーである可能性もあります。場合によっては、関連性の高いソーシャルコミュニティの小さいけれども忠実なフォロワーである、たった1人のブランド支持者ということもあり得ます。

さらに、世の中に無数にあるコンテンツソースの全景は、情報に基づいた、データ主導によるビジネス上の決定のためのインサイトをもたらしてくれます。私たちをとりまくデータの海をナビゲートすると同時に方向性を定めてくれるツールがあれば、果てしない情報の海を漂流することはありません。

あるいは、古いことわざを言い換えてみましょう。船の大きさは問題ではありません。ビジョンの所在と的確さに重点を置くことが大切なのです。

中小企業のソーシャルリスニング

中小企業のソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングのツールは無料のものから有料のものまで様々ですが、ご多分に漏れず金額に見合ったサービスが受けられるものです。

というわけで、LinkedIn等のグループ上のやりとりの中で、私はこれまで、中小企業にとって有料のソーシャルリスニングツールは意味ある投資か否かという議論をたくさん目にしてきました。

そこで、これまでキャリアの大部分において中小企業やNPOのマーケティングプランづくりのお手伝いに関わってきた立場から、皆さんの直感には反するかもしれませんが、私はここであえて次のように申し上げたいと思います。

ソーシャルリスニングを巡っては、以下のような誤った認識から多くの混乱が起こっています。曰く、「ソーシャルリスニングツールはソーシャルメディアサイトだけをモニタリングするものであるから、ソーシャルメディアマーケティングのためだけに使われるべきである」とか、「ソーシャルメディアマーケティングは往々にして明確なビジネス上のゴールを伴わない曖昧な考え方であり、ソーシャルメディアのROI を見つけ出す作業を、地図のない宝探しのようなものにしてしまう」等々。

ソーシャルリスニングは基本的にはソーシャル検索です。良いソーシャルメディアモニタリングツールは、ソーシャルネットワーク上で同時に交わされている星の数ほどの会話の中からビッグデータ(それ自体は課題であり、解決策ではない)を効率的に活用してノイズを取り除き、いかなる事業活動においても備わっているべき明確な目標を設定するためのインサイトを与えてくれます。
そういう意味で、ソーシャルリスニングツールはスイスアーミーナイフよりもスプーンに近いと言えるでしょう。あなたの会社の誰もがその使い道を見つけられる道具です。そして、良いソーシャルリスニングツールは複数のユーザーで複数の目的のために活用することによって費用対効果に見合うものになると言えます。もし、あなたが上司からソーシャルリスニングツール導入の承認を得ようと考えているなら、そのソフトウェアが貴社のビジネスニーズの実現に役立つものであることを証明するのが一番の近道でしょう。
さて、前置きはこのくらいにして本題に入りましょう。

中小企業がソーシャルリスニングを最大限に生かすための 5つの方法

1) 競合分析 – これまでの競合分析では、外部の専門家や代理店を使って、数値化が難しいシェアオブボイスやブランド認知度などを測定してもらうという、長く、退屈でしかも費用のかかるプロセスが必要でした。しかし今では、ソーシャルリスニングによって様々な角度から自社と競合他社をベンチマークする賢いやり方が色々あります。

  • ポジショニング: あなたの競合はどんなメッセージを発しているでしょうか。またそれに対する反響はどうでしょうか。競合が彼らの企業、商品についてどのようなポジショニングをしているのか、彼らのコミュニティーからの反応の中に貴社のマーケティング活動のヒントになるようなものがあるかを見てみましょう。
  • 製品:競合の新商品について何か情報がつかめるかもしれません。
  • シェア・オブ・ボイス:あなたの業界で一番エンゲージメントが多いのはどこでしょうか?ソーシャルマーケティング活動ではエンゲージメントが主たる目標ですから、フォロワーなどの表面的な指標は効果的とは言えません。一方、RT数やメンション数は分析をする価値があります。さらにボーナスとして、あなたのブランドにとって大切なインフルエンサーを見つけることができるかもしれません。
  • ブランド認知度:競合のブランド認知度は上昇しているのでしょうか、下降しているのでしょうか―あなたのブランドと比べてどうでしょうか。これを知るにはエンゲージメントが増えているのか、減っているのか、あなたの、あるいは競合のブランドとエンゲージしているのは同じような一部の人たちだけか、それともその数は増えているのかを調べてみましょう。

2) クリエイティブ・ディレクション – 広告には費用がかかります。かと言って、件名のテストもせずにいきなりメ-リングリストに向けて発信するのも避けたいところです。ツイッターならお知らせやメッセージを発信するのにとても便利です:様々なキャッチフレーズ,仕掛けやポジショニングを試して、どれが一番反響が大きいかを見てみましょう。これは危機の際のコミュニケーションにも応用できます。もしもあなたが PR上の危機的状況に対応 しようとしているなら、メッセージがブランドのイメージに合った形で顧客に届いているのかどうかを見てみましょう。

3) 商品関連調査 – 商品について投稿しているのは何も競合だけではありません:業界のインフルエンサーやお客様の言葉も見逃せません。ざっくりと業界に関する検索をかけてみたら、思いもよらない情報が手に入るかもしれません。

4) 人事 – 社員や面接中の候補者が貴社について何と言っているか、ご存じですか。グラスドアのようなサイトには誹謗中傷を行う人がいるので、人々にどのように見られているのかを自力で正確に把握するのは簡単なことではありません。

5) 市場動向 – 市場動向を知るためには業界のインフルエンサーや顧客、そして投資家の発言のリスニングは重要です。そして効果的なソーシャルメディアモニタリングのソフトウェアにはインフルエンサーを特定し、フォローするためのコミュニティー機能があるはずです。

企業でソーシャルリスニングがどのように活用されているかについて、より包括的にお知りになりたい方には当社の無料の ソーシャルリスニングガイド をご覧いただくか、当社の ソーシャルリスニングウェビナー をお聞きいただくことをおすすめします。あなたの会社においてソーシャルリスニングを最大限に活用するための詳細がおわかりいただけます。