中小企業のソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングのツールは無料のものから有料のものまで様々ですが、ご多分に漏れず金額に見合ったサービスが受けられるものです。

というわけで、LinkedIn等のグループ上のやりとりの中で、私はこれまで、中小企業にとって有料のソーシャルリスニングツールは意味ある投資か否かという議論をたくさん目にしてきました。

そこで、これまでキャリアの大部分において中小企業やNPOのマーケティングプランづくりのお手伝いに関わってきた立場から、皆さんの直感には反するかもしれませんが、私はここであえて次のように申し上げたいと思います。

ソーシャルリスニングを巡っては、以下のような誤った認識から多くの混乱が起こっています。曰く、「ソーシャルリスニングツールはソーシャルメディアサイトだけをモニタリングするものであるから、ソーシャルメディアマーケティングのためだけに使われるべきである」とか、「ソーシャルメディアマーケティングは往々にして明確なビジネス上のゴールを伴わない曖昧な考え方であり、ソーシャルメディアのROI を見つけ出す作業を、地図のない宝探しのようなものにしてしまう」等々。

ソーシャルリスニングは基本的にはソーシャル検索です。良いソーシャルメディアモニタリングツールは、ソーシャルネットワーク上で同時に交わされている星の数ほどの会話の中からビッグデータ(それ自体は課題であり、解決策ではない)を効率的に活用してノイズを取り除き、いかなる事業活動においても備わっているべき明確な目標を設定するためのインサイトを与えてくれます。
そういう意味で、ソーシャルリスニングツールはスイスアーミーナイフよりもスプーンに近いと言えるでしょう。あなたの会社の誰もがその使い道を見つけられる道具です。そして、良いソーシャルリスニングツールは複数のユーザーで複数の目的のために活用することによって費用対効果に見合うものになると言えます。もし、あなたが上司からソーシャルリスニングツール導入の承認を得ようと考えているなら、そのソフトウェアが貴社のビジネスニーズの実現に役立つものであることを証明するのが一番の近道でしょう。
さて、前置きはこのくらいにして本題に入りましょう。

中小企業がソーシャルリスニングを最大限に生かすための 5つの方法

1) 競合分析 – これまでの競合分析では、外部の専門家や代理店を使って、数値化が難しいシェアオブボイスやブランド認知度などを測定してもらうという、長く、退屈でしかも費用のかかるプロセスが必要でした。しかし今では、ソーシャルリスニングによって様々な角度から自社と競合他社をベンチマークする賢いやり方が色々あります。

  • ポジショニング: あなたの競合はどんなメッセージを発しているでしょうか。またそれに対する反響はどうでしょうか。競合が彼らの企業、商品についてどのようなポジショニングをしているのか、彼らのコミュニティーからの反応の中に貴社のマーケティング活動のヒントになるようなものがあるかを見てみましょう。
  • 製品:競合の新商品について何か情報がつかめるかもしれません。
  • シェア・オブ・ボイス:あなたの業界で一番エンゲージメントが多いのはどこでしょうか?ソーシャルマーケティング活動ではエンゲージメントが主たる目標ですから、フォロワーなどの表面的な指標は効果的とは言えません。一方、RT数やメンション数は分析をする価値があります。さらにボーナスとして、あなたのブランドにとって大切なインフルエンサーを見つけることができるかもしれません。
  • ブランド認知度:競合のブランド認知度は上昇しているのでしょうか、下降しているのでしょうか―あなたのブランドと比べてどうでしょうか。これを知るにはエンゲージメントが増えているのか、減っているのか、あなたの、あるいは競合のブランドとエンゲージしているのは同じような一部の人たちだけか、それともその数は増えているのかを調べてみましょう。

2) クリエイティブ・ディレクション – 広告には費用がかかります。かと言って、件名のテストもせずにいきなりメ-リングリストに向けて発信するのも避けたいところです。ツイッターならお知らせやメッセージを発信するのにとても便利です:様々なキャッチフレーズ,仕掛けやポジショニングを試して、どれが一番反響が大きいかを見てみましょう。これは危機の際のコミュニケーションにも応用できます。もしもあなたが PR上の危機的状況に対応 しようとしているなら、メッセージがブランドのイメージに合った形で顧客に届いているのかどうかを見てみましょう。

3) 商品関連調査 – 商品について投稿しているのは何も競合だけではありません:業界のインフルエンサーやお客様の言葉も見逃せません。ざっくりと業界に関する検索をかけてみたら、思いもよらない情報が手に入るかもしれません。

4) 人事 – 社員や面接中の候補者が貴社について何と言っているか、ご存じですか。グラスドアのようなサイトには誹謗中傷を行う人がいるので、人々にどのように見られているのかを自力で正確に把握するのは簡単なことではありません。

5) 市場動向 – 市場動向を知るためには業界のインフルエンサーや顧客、そして投資家の発言のリスニングは重要です。そして効果的なソーシャルメディアモニタリングのソフトウェアにはインフルエンサーを特定し、フォローするためのコミュニティー機能があるはずです。

企業でソーシャルリスニングがどのように活用されているかについて、より包括的にお知りになりたい方には当社の無料の ソーシャルリスニングガイド をご覧いただくか、当社の ソーシャルリスニングウェビナー をお聞きいただくことをおすすめします。あなたの会社においてソーシャルリスニングを最大限に活用するための詳細がおわかりいただけます。