トレンドを発信するに不可欠な要素

トレンドを発信するに不可欠な要素

Meltwater
6 December 2017

トレンドを発信しよう

それも、ただ普通のトレンドでいけません。流行りや、長続きしないタイプのトレンドでもなく、商品販売の利益を上げ、市場認知度を高めるだけでなく、カルチャーコミュニケーションの一部となるようなトレンドでなければいけません。そのようなトレンドが実際に発生した時、「自分は何でこのトレンドを思いつけなかったのか」と、ふと思うことがあると思います。そして、次なるビックなトレンドを見つけられるよう願いながら、トレンド探しを始めるのです。ところが、士気が下がったり、あるいは探すことに行き詰まると、私たちは自分たちが考えついたアイデアを諦めて、もっと現実的な考えや「達成可能」な目標に切り換える傾向にあります。そうこうしている内に、国際社会に衝撃を与えるような、斬新的な新しいアイディアを思い付いた人物が再び現れ、私たちは羨ましい気持ちに駆られながら、目を丸くすることとなるのです。

過去の時代のトレンドの進化は、トップダウン傾向にあり、イノベーター、製品開発者、およびコンセプトのあるアイディアを提案者がいました。良いアイデアは定着し、勢いに乗り、適切な消費者層を呼び込むために、アイデアと実際の製品は、メディア操作に秀でたマーケティング担当者に引き渡されました。ですが、トップダウンマーケティングの時代は遠の昔の話です。これからは、ボトムアップ!この社会は、消費者にリードしてもらう時代なのです。

言うは易く行うは難し

大きな広告主やマーケティング担当者は、トレンドの最先端をそう簡単に譲りません。目の前にある重要な業務を行うことや、消費者の声に耳を傾けることを妨害し、(ハイプではなく)インサイトに創造的プロセスを行わせる事を妨げるため、スタイリッシュで目覚ましい物を次から次へと私たちの目の前にちらつかせてくるのです。

AI、VR、IoT、共有経済、クラウドマイグレーション、クラウドソーシング、FinTech、ソーシャルメディアのトレンド、偽ニュースなど。。。惑わされないようにしておきましょう。

トレンドが目の前にあるからと言って、すぐに飛びついてはいけません。トレンド、新しい文化の時代の雰囲気を変えるには、トレンドがどのように進化するのか全体像を見ることです。それから、トレンドが貴社のビジネスとどのように適合して、オーディエンスに呼びかけを行っているのか確認してください。

新しく輝かしい技術の進歩が見られる現在の社会文化的背景は、信頼性に欠けているように見えるため、消費者は安全で馴染みやすいものを求めているように見えます。オーディエンスの感情的なニーズに対応し、簡潔に率直で、消費者を支持する方法で、過去と未来を繋ぐストーリーを発信していきましょう。遠くと近くの両方の観点から文化的な背景を細かく見ることで、社会における変化がどのように新しいアイデアを受け入れるのか、そして、トレンドにどのような影響を与えるのか確認することができます。

エクスペリエンス・エコノミーを例にとる

あまり深く掘り下げて調べなくても、今の所は、消費者がブランド特有のメッセージングに対するコミュニティの構築や、経験、およびライフスタイルに興味を持っていることは分かるでしょう。消費者は、ユニークなエンターテインメントや経験の両方を求めています。消費者は実際に外に赴き、自分と同じ好みや考えを持った人々、(自分と同じブランドを愛用している人々も含む)に会えることを切に願っていて、ソーシャルメディアを通して、積極的に自分たちの経験を共有したいと思っているのです。

賢明な企業は消費者たちのニーズに対応するため、このレンガとモルタルの関係にある状況を変えていく方法を探し出すことに取り組んでいます。巨大企業がこの取り組みに失敗している一方で 、小企業は、信頼性とコミュニティに焦点をあてながら様々な手段で、21世紀の店内での買い物体験を改革していく方法を模索しています。店は、ブランドの集合場所とタッチポイントになりつつあり、どのようなビジネスであっても、オーディエンスに快適な体験を提供する機会が必ずあります。結局のところは、オーディエンスが受けた経験が、アイデンティティの形成や、オーディエンスの思い出を変えていくこととなるのです。この進化は、バズを巻き起こし、ブランドロイヤリティを強化するため、オーディエンスにとっても、企業にとってもお互いにメリットがあるのです。

歴史の中で最も革新的と称される、20年前のバイラルキャンペーンの1つを例に挙げて見てみましょう。1997年に始まったMasterCardの「Priceless」キャンペーンは、父と息子の貴重な結び付きが際だちました。タグラインは:「本物の会話。Priceless 」ソーシャルメディアが始まる前にはソーシャル(別名口コミ)があり、インターネットがなくても、このキャンペーンはバイラルになりました。今日まで話を進めると、キャンペーンは進化して、キュレーションされた「priceless」体験へとなりましたが、基本的な前提は今までと変わらず、これまで以上に強くなっています。

zå sjukt!Julia vann oss #pricelessmastercard VIP-biljetter till Beyonce.Kan ju dö nu!?? @juliatollin @beyonce

2013年5月29日午前11時8分(PDT)、Linda Fredell(@lindylike)が投稿をシェア

MasterCardの「Priceless」キャンペーンは、開始から20年が経った今も人気を集めています。このキャンペーンは大成功を収め、国内と海外を含む、MasterCardの全てのキャンペーンの基盤となっています。

消費者は親しみやすく安全な物を求めている

では、選択肢が多すぎることについて消費者はどのように感じていると思いますか?個人的には、非常に不安で当惑しています。消費者が真に求めているオプションを提供する代わりに、その他の過剰なオプションを投げ掛けるのは、非生産的です。私たちは単に、消費者に選択肢を提供しているつもりであっても、現実的に、やっていることはその真逆なのです。分析麻痺による選択肢のパラドックスが起きるのは現実のことです。消費者がこの状況(消費市場)から完全に身を引くことで、自分の麻痺した感覚に反応する可能性があることが、この現象のリスクです。

市場競争に遅れずについていくことに一心不乱となって、市場競争から離れることもできない場合は、何か肝心な事を見逃している可能性があります。私は、この状況を 「クラッター」(選択肢とは対照的に)であると思っています。クラッターを単純化するブランドや会社を始めるのはどうですか?高度なキュレーションを行い、オーディエンスの思いだけでなく、オーディエンスのコアバリューを伝える事も可能になるのです。

Brandless.comは今年の7月に設立され、食品と家庭用品の部門において、シンプルトレンドを管理してく取り組みを行っています。良い製品に関する顧客のコアバリューを特定して、製品提供を単純化しています。この理念は、彼らのビジュアルアイデンティティの全ての観点に反映されています。そして、消費者への直販ビジネスモデルを使用することで、仲介業者を除外し、サイト上の良質な製品を全て3ドルで提供しています。クラッター化しすぎた今日の市場の中で、クオリティー、シンプルさ、そして価値観に焦点を当てたトレンドを詳しく観察する事は、意外と悪くないでしょう。

Brandless.comは、製品の提供と消費者体験の単純化を実現。

消費者は親しみの湧くものを求めている

次なる一大トレンドを作ろうと思っているのであれば、消費者が共感できて、消費者から愛されるようなものを探しましょう。良いセンチメントを呼び起こさせる、中枢となる(グローバル)人間の真理と価値観に準じて戦略を立ててください。ストーリーテラーになるのではなく、ストーリーメーカーになってください。そして何よりも一番大切なのは、既に貴社のビジネスを成功に導いてくれた人たちのサクセスストーリーを聞くことなのです。